山城広域振興局

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第4回乙訓地域医療構想調整会議の概要

開催日時

平成28年11月28日(月)14時00分~15時15分

開催場所

乙訓保健所 2階講堂

出席委員

別添出席者名簿のとおり

審議の概要

議事

1 乙訓地域での医療・介護提供体制について

(1)これまでの協議内容について

   議長から、資料1により説明

(2)乙訓地域における病床機能の状況について
①平成27年度病床機能報告結果

  議長から、資料2により、以下を説明

◆平成27年度病床機能報告における主な変更のあった点等

  • 病床の状況  新河端病院 ㉗急性期99床 慢性期0床(㉖急性期90床 慢性期9床)
  • 救急医療の実施状況:救急告示病院の休日・夜間・救急車の受け入れ件数が増加

 

 

 

 

主な発言

  • 京都府医師会、乙訓医師会が行った在宅医療に関するアンケートでは、訪問診療の実施率は、京都府全体では45%なのに対し、乙訓地域では65%となっており、乙訓地域は他の地域と比べ在宅医療が充実した地域となっている。
②病院における認知症高齢者への対応力の向上について

  事務局から、資料3により、以下を説明

  • 厚生労働省の認知症有病率調査では、MCI(軽度認知障害)を加えた認知症高齢者は、65歳以上高齢者の28%となり、4人に1人が認知症。京都府では、約17万人、乙訓地域では、約1万1千人と推計される。
  • 高齢者の入院時には、認知症対応が基本ベースとなってくるので、京都府で実施している認知症サポートナース養成研修等を利用し、急性期病院においても、院内での認知症高齢者の対応力向上に役立ててほしい。

 

 

 

 

主な発言

  • 平成28年4月から認知症ケア加算2ができたが、入院時にどれだけ認知機能を落とさないかが、その後の患者のQOLが大きく関わるので、各病棟で共通して取り組んでいる。
  • 入院患者にも認知症の方が多数おられるので、談話室の一部を区切ってサロンを設け、絵を描いたりして日中作業をしてもらう場を設けている。そうした取り組みにより、笑顔や言葉が出るなど、夜間の不穏が軽減された等の効果がある。  
  • 在宅の場合、患者は医療保険と介護保険をともに使っているが、入院すると、介護の部分は病院が医療保険で対応していることになる。医療においても認知症対応に手厚い給付がないと、スタッフの能力向上だけでは定着しないのではないか。
  • 在宅で認知症をみておられ、合併症等で急性期病院に入院した結果、認知症が悪化して在宅には戻れないという患者が乙訓だけでなく、京都府全体で増えている。
(3)乙訓地域での今後の取り組みについて
①地域包括ケアシステムにおける新しい総合事業について

  事務局から、資料4により、以下を説明

  • 平成29年4月から新しい総合事業がスタートするので現在各市町で移行準備中。
  • 介護予防給付と新しい総合事業を組み合わせてサービス提供(訪問看護、福祉用具等は引き続き介護予防給付により提供)
  • 生活支援サービスのみを受ける場合は、基本チェックリストと呼ばれる簡易な確認だけで迅速な事業提供が受けられる。

 

 

 

 

主な発言

  • 既存のサービスは残すこととし、緩和型と呼ばれる新事業については、地域資源である社協やシルバー人材センター、また新規参入事業者に対し、事業者説明会を実施した。また、65歳以上にアンケートを実施し、介護のニーズ把握を行い、平成29年4月に間に合うように準備を進めている。
  • 軽度の住民援助をボランティア等に担ってもらうのが新総合事業の方向性なので、介護支援の担い手を増やすために、ボランティア認定制度等を設け取り組んでいきたい。
  • 新総合事業の最終目標は地域づくりなので、早急に進めすぎても混乱が生じるため、当面は現行の介護報酬と同じ水準で新制度に移行し、サービス量を落とさずサービス難民を出さないように準備を進めている。

  • 二市一町で足並みを揃えた形で移行していこうと準備を進めているところ。既存のサービスは既存の事業者で実施し、訪問サービスのA型、B型についても1月に協議体を立ち上げ後、シルバ-人材センターや地域のボランティアの協力を得て、総合事業に移行していきたい。
  • 今後、要支援認定を受けておられる方の有効期間切れが一ヶ月ごとに出てくるので順次新制度に移行していかねばならないが、当面は現行のサービスを受けていただき激変を避け、受け皿が整い次第ボランティア等のサービスに移行してもらおうと考えている。
②平成28年度「私の医療に対する希望」府民講座(案)について

   事務局から、資料5により、以下を説明

  • 乙訓医師会在宅療養手帳委員会が作成された「私の医療に対する希望」の普及・啓発を図るため、府民講座を医師会、二市一町、保健所の共催での開催を提案

 

 

 主な発言

  • 延命を希望していない高齢者であっても、容態急変時に119番に救急搬送を要請すると必然的に救命措置をしなければならないので、高齢者の救急搬送については今課題となっており、この「私の医療に対する希望」を拡げていくことは意義のあることと考える。
  • 「私の医療に対する希望」については、府民講座等を開催し、医師会と行政が協力して広めていきたい。

2 報告事項

京都府地域医療構想(ビジョン)に係る概観及び中間案について

  京都府医療課から、参考資料1,2により説明

主な発言

  • 地域医療構想では、病床から在宅に一定程度移行させることを前提としているが、受け皿となる在宅は非常に厳しい状況。
  • 在宅においては、訪問看護ステーションの力が非常に大切。在宅の資源がどの程度あるかをきちんと把握しないと、病床再編だけでは進まない。

  • 乙訓地域は、急性期はとんとんで、回復期・慢性期は足らないという状況。在宅医療の実施に関しても、府内では45%のところ、乙訓では65%の先生が行っているというデータもあり、他の在宅医療の資源が乏しい地域に比べると医師会主導で頑張っていただいている。在宅の需要が2倍に増えるとの試算の中、在宅医療を地域全体でどう取り組んでいくかをこの会議でも継続して取り組んでいきたい。
  • 患者を在宅へ帰すためには主治医の受け皿がないと無理。地域における受け入れ側の人材が大切であり、訪問看護ステーション、リハビリ、ヘルパー等を含め、人材育成支援をしていかないと難しい。
  • 昨年度、訪問看護ステーションに対するアンケート調査も行い、全く足りていないということはないとわかったが、アンバランスが生じているのでその辺りをどう調整していくかという事が課題。
  • 乙訓には既存のシステムとして、在宅療養委員会や地域医療委員会、病院懇談会などの組織があるので、そのような場を活用し、今後も連携し進めていきたい。
配付資料

次第(PDF:72KB)

名簿(PDF:45KB)

資料1(PDF:293KB)

資料2

資料3(PDF:364KB)

資料4(PDF:877KB)

資料5(PDF:112KB)

参考資料1(PDF:150KB)

参考資料2(PDF:459KB)

お問い合わせ

山城広域振興局健康福祉部 乙訓保健所

向日市上植野町馬立8

ファックス:075-932-6910

yamashin-ho-oto-kikaku@pref.kyoto.lg.jp