更新日:2025年8月6日

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精華町における自動運転大型バスの実証運行実施について

京都府及び精華町では、持続可能な地域公共交通を確保するために、自動運転バスの社会実装に向けた実証事業に取り組んでいます。

「けいはんな万博2025」において、その一環として自動運転バスの運行(レベル2(部分運転自動化))を含む複数台遠隔監視の実証を行います。

自動運転バス

実証内容

1.実施期間

2025年8月26日(火曜)~9月2日(火曜)

  • 関係者試乗運行:8月26日(火曜)~8月27日(水曜)【2日間】
  • 一般運行:8月29日(金曜)~9月2日(火曜)【5日間】
  • 準備運行:8月4日(月曜)~8月8日(金曜)、8月18日(月曜)~8月21日(木曜)【9日間】

2.走行ルート

けいはんなプラザ→けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)→けいはんなプラザ

  • 往復3kmを走行します。
  • 乗車・降車場所はけいはんなプラザのみの、ツアー形式(事業・技術概要説明/試乗/遠隔監視室見学等を含む1時間程度)を予定(事前予約制)
  • 乗車方法については、精華町ホームページ(外部リンク)をご覧ください。

 

ルート

3.車両情報等

  • 車両名:エルガ(いすゞ社)
  • サイズ:全長10.43m×車幅2.48m×高さ3.2m
  • 座席定員:24名
  • SAEレベル:レベル2(運転者あり)
  • 走行速度:時速60km以下

4.検証内容

現在、全国各地でレベル4自動運転技術を活用した移動サービスの社会実装に向けた取組が進められています。しかし、自動運転車両の運行には遠隔監視員や保安員の配置が必要となり、人件費を中心とした運行費の高止まりが持続可能な社会実装のハードルの1つとなっています。

そのため、1人の遠隔監視員が1台の車両を監視する「1対1遠隔監視」から、1人が複数台の車両を同時に監視する「1対N遠隔監視」への移行が不可欠です。これにより、運行費の削減による事業性の向上が期待されます。

1対N遠隔監視においては、ダイヤ通りの運行や車内外の安全確保などのため、監視員の業務量や通信量が増加すると想定されます。そこで本実証では、安全性と運用性を両立した効率的な1対N遠隔監視の実現に向け、主に以下の2点の技術の検証を行います。

複数地域・複数車両前提での遠隔監視に必要な通信・映像品質の確保

安定した通信回線を確保する技術や、監視映像の品質制御・安定した伝送ができる技術を活用し、1か所・1名で複数地域・複数台の遠隔監視を前提とした通信要件の検証/同時監視の通信観点から、最大で何台まで管理できるか見極めます。

AI画像分析・タスク優先度設定による遠隔監視者タスク低減の実現

交通事業者による実際の運用にも耐えられるような「1対N遠隔監視システム」の構築のため、AIでの画像解析を通じた異常発生時の通知や、対応優先度の判定等により、遠隔監視者の業務所要時間低減効果を検証します。

実施体制・役割

【実施主体】

  • アイサンテクノロジー株式会社:事業全体の企画、実証車両提供・実証運行計画・現地運営支援
  • NTTドコモビジネス株式会社:複数台遠隔監視に必要な通信技術・AI画像解析等の環境構築・実証
  • 奈良交通株式会社:遠隔監視員派遣・事業成立性検証

【協力機関】

  • 京都府:けいはんな地域政策・方針等連携
  • 精華町:住民周知・フィールド調整
  • 同志社大学モビリティ研究センター:通信技術等に関する高度な技術指導等

本実証は「総務省地域社会DX推進パッケージ事業(自動運転レベル4検証タイプ)」及び「けいはんな万博2025」の一環として実施するものです。

実証事業に関するお問い合わせ

アイサンテクノロジー株式会社
DX事業本部都市空間DX推進部
052-950-7500

お問い合わせ

商工労働観光部文化学術研究都市推進課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

bunkaga@pref.kyoto.lg.jp