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第4回文化力による京都活性化研究会開催結果

日時

平成16年4月26日(月曜) 午後3時から5時まで

場所

京都府公館

出席者

池坊由紀委員、黒竹節人委員、小池一範委員、坂上英彦委員、清水洋一郎委員、
谷岡知子委員、西口光博座長、山本壯太副座長
(五十音順、敬称略)

議題

京都の文化力を活かす施策について

委員意見の要旨

  • 低下している京都の文化力を高めるため、文化の集積を図ることが必要であり、世界的なコンペとか現代アートのビエンナーレ、トリエンナーレをやってはどうかと思う。
  • 文化の集積が観光振興、伝統産業振興につながり、ひいては地域の活性化につながっていくと思う。
  • 既存枠にとらわれることなく、商工部がやっているような税制上のインセンティブを与えるといった施策も考えられる。
  • 芸術作品がマーケティングにつながるように作品展だけでなく、経営活動につながるようなシステムが必要である。
  • エディンバラ芸術祭のような「まち」をあげての芸術祭のようなものを実施するなど、あっと驚くようなアイデアフラッシュをどんどんお願いしたい。
  • 文化は経済的な力がないと進めることはできない。単独で考えるのではなく、観光や教育と関連させて総合的に考えるべき。
  • 京都市の施策と重なっている部分が多く、府の施策がかすんでしまっている。京都市域は京都市に任せ、府域をもっと意識して、市町村と連携して進めるべき。
  • 広報活動が弱い。国内へも、世界へももっと京都文化を発信するべき。府北部との拠点となっている二条駅から京都文化博物館、NTT、新風館が集まる三条通は文化集約エリアとなりつつある。文博を文化・観光の発信拠点として位置づけ、デジタル疏水の活用を含めて、府域の文化を発信するべき。
  • 文化・教育・観光は三位一体のものであるにもかかわらず、府の組織としては各部局にわかれてしまっている。これらを総合的にコーディネートするプロデューサー的な文化観光調整監が必要。
  • 京都にはいいものが周りにあるため、歴史や伝統に鈍感になっていないか。小学生に京都の文化・伝統・歴史を認識させるような教育を実施するべき。
  • 次回の研究会では、例えば舞鶴の人、宇治の人が京都の文化についてどのように考えているのかを知りたい。
  • 芸術家等個人の力では限界があるので、公的な連携やPRなどを行う際や民間企業とのマッチングなどには、コーディネート機能をもつセンターなどが必要ではないか。将来を担う人材の育成を通じて文化力の底上げが必要。裾野の広がりを目指す施策などはどうか。府の顔が見えないので京都市以外の市町村の文化が見えてくるように個性を出してPRすることが必要。
  • 以前弥栄町に蛍を見るツアーに参加したが、あかぬけていなくてもきめ細やかなホスピタリティが伝わってきた。それぞれの地域が個性を出して輝けば府全体の輝きになるのではないか。
  • 上七軒で梅灯籠まつりというのに関わっている。対観光客向けというより、地元の人の盛り上がりがあった。立命館大学の伝統芸能チームに参加してもらって若い人の知恵や行動によってたくさん人があつまった。地域の人が価値を共有するための祭である。
  • 京都文化博物館のろうじ店舗は活気がない。それぞれの個性をうまく出して、三条通とのつながりをもたせることも必要では。
  • 三条通側の入口を解放し、府域の民俗芸能パフォーマンスをすることによって博物館への誘客を図ることも可能。博物館、ろうじ店舗、三条界隈の町家が連携しながら活性化を図ってみては。
  • 花街に来られる外国人の相手が出来るように英会話や中国語、韓国語などサポートするシステムがあれば良い。
  • 今、13歳のハローワークという本が売れているが、小さい頃から伝統産業館等で体験するだけでなく、実際の工房などに行って本物に触れ、現場での空気を感じる教育が必要と考える。しかし今の教育でどこまで背負えるか疑問も感じる。自分の子供に数珠を買ってやろうと思うが、数珠を一つとってもその産地や作る行程など本物に触れる機会はいくらでもある。
  • 文化広報部局をつくれば自然と観光につながっていくのではないか。
  • 目標を明確にするという観点から、国民文化祭に焦点を当てた条例を制定し、諸制度・施策を整備していってはどうか。国民文化祭をメインにして府のオリジナルメニューを考えると分かりやすいのではないか。
  • 文化のオリンピックという概念で、世界的なイベントを開催してはどうか。博覧会的なものではなく、町家・社寺・地方を舞台にしたものを考えられないか。
  • 京都に関する本は多いが、ムダな情報の消化になっていないか。行政なりのプロデュースなど、京都ブランドを戦略的に推進していかないといけないし、そういう仕掛け人が必要である。
  • 観光のキーワードとして、サスティナブル観光とライフスタイル観光が挙げられる。文化を食いつぶすのではなく、持続的な成長を可能にする観光と生活文化を見に行く(確認でなく未来を考えるため)観光が求められている。
  • 文化版ダボス会議を提案したい。カルティエ、ディズニーなど文化に関わる企業のトップ会議を京都市内、府域あるいは関西エリアで開催できないか。
  • 文化体験を提供する施設をネットワークにより集約し、文化体験パスをつくって事業化してみてはどうだろうか。
  • 二次元バーコードの開発に取り組んでおり、携帯を使った読み取りが可能になる。これにより雑誌などの一次元のものから限定販売品をすぐに購入したり、予約したりすることができる。
  • 芸術家は知的集約という点では弱者であり、図書館において知的情報を芸術家へ無料提供するなどのチャージシステムができないか。
  • 府の文化情報量が少ないので、現在ある文化を広報する必要がある。
  • 京都市の文化は本やテレビで宣伝しているが、あるハードルを設け、それを乗り越えて京都に来てもらう仕掛けが必要では。
  • 滋賀県では小学校5年生全員が2泊3日で琵琶湖をまわって、琵琶湖のことや滋賀県のことを学んでいる。
  • 都をどりの皿は今は美濃の陶器を使っているが、京都産のものを使えば補助金を出すというような制度を考えられないか。
  • お寺主催の職人の会があるが、職人と接することにより、本物の文化を知ることができ、魅力を感じることができる。

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