トップページ > 文化・スポーツ・教育 > 文化・スポーツ > 文化政策室の業務について > 「第7回文化力による京都活性化研究会」「第7回次世代の文化創造研究会」開催結果

ここから本文です。

「第7回文化力による京都活性化研究会」「第7回次世代の文化創造研究会」開催結果

日時

平成18年3月20日(木曜) 午前10時から12時まで

場所

平安会館2階 「嵯峨の間」

出席者

懇話会委員ほか事務局(京都府)など

内容

(1)開会あいさつ

(2)議事(進行:鷲田座長)

報告

(1)17年度「京の文化振興プラン」関連事業実施報告について

事務局より、別添資料1(PDF:16KB)別添資料2-1(PDF:15KB)別添資料2-2(PDF:19KB)に基づき報告

(2)18年度「京の文化振興プラン」関連事業実施計画について

事務局より、別添資料3(PDF:11KB)に基づき報告

  • 「国民文化祭に向けた京都文化力向上事業費」の中の「地域の文化芸術活動の支援」については、市町村等が行う文化芸術事業について支援を行っていく。

(3)京都府文化力による京都活性化推進条例について

(4)基本指針策定検討状況と今後のスケジュールについて

 事務局より報告

  • 「京の文化振興プラン」冒頭において、懇話会が検討する「次世代」、「文化力による活性化」、「京都文化の再構築・伝統から創生」の3つの課題が示されており、「次世代」「文化力」については、プランが策定された。
  • 「京都府文化力による京都活性化推進条例」の制定を受けて、現在、ワーキング会議で基本指針を検討中である。
  • 別添資料4(PDF:15KB)は基本指針のスケルトンであるが、示しているように条例の体系をふまえて作成するか、先程述べた3つの課題ごとに体系づけたものを作成するか、御意見をお聞かせいただきたい。
  • 別添資料5(PDF:24KB)は、基本指針の総論部分のたたき台で、期間については、国民文化祭の開催年、新府総の次期計画の初年度、デジタル放送本格開始年にあたる平成23年までと考えている。
  • 「京都の文化力とは」、「基本理念」、「府の役割等」は別添資料5(PDF:15KB)に記載のとおり。今後の検討状況により加除修正がある。
  • 策定に向けて、今後タイトなスケジュールになるが、よろしくお願いしたい。

(5)国民文化祭について

事務局より報告

  • 国民文化祭の基本コンセプト等については、今後、様々な分野の方々による委員会を設置して、テーマや企画内容を検討し、京都らしい国民文化祭の開催を目指していきたい。
  • また、具体的な内容については、先催県の実績も調査しながら、京都らしい国民文化祭となるよう、今後検討していきたい。

意見交換

(1)「京の文化振興プラン」関連事業について

(●:委員、○事務局)
● 「地域の文化芸術活動の支援」は17年度のプラン関連事業としての位置付けにはなかったのか。また、市町村に対する助成ということだが、市町村がNPOに委託して行う事業などは対象になるのか。

○ 17年度はプラン関連事業として位置付けていない。また、対象は市町村や文化事業団が実施するか、市町村が主となり構成される実行委員会が行う事業であり、NPOに委託して行う事業は対象にならない。

● 18年度の「国民文化祭に向けた京都文化力向上事業費」の3つの事業は、「次世代」と「地域の文化芸術の活性化」の2つの観点にしぼられたのか。

○ 国民文化祭開催の主目的をふまえ、2つの観点にしぼった。あと、これらの事業の他に、中丹地域などで実施されている「地域文化芸術祭」という事業もある。これに対する支援メニューとして、地方課が所管する「市町村未来づくり交付金」がある。 

● 「次世代体験事業」と「子ども伝統文化体験事業」は公募なのか。

○ 「次世代体験事業」については公募、「子ども伝統文化体験事業」は授業の一環として実施している。

● 「次世代体験事業」の開催結果一覧表(別添資料2-2(PDF:19KB))を見て、参加人数だけでなく、募集人数も併記して欲しい。そうすると、募集人数に対してどれだけの人が来たか、また、どの催しが人気があるかも分かり、反省点も見えてくるので、次の催しを考える際の参考になる。

● 「次世代体験事業」については府の関係のものがほとんどで、「ほんまもん」の文化芸術と考えると、他の団体等の事業も考えないといけない。事業の選定はどうなっているのか。

○ 一覧表(別添資料2-2(PDF:19KB))の上の部分は、府が15,000千円の予算で事業を行ったもので、真ん中は民間団体に協力を依頼して実施してもらったものである。下の部分は、文化施設が独自の取組で次世代体験を取り入れたものを記載した。例えば、リハーサル見学については、アーティストの先生方に協力依頼し、承諾いただいた方の公演で事業を実施している。

● それなら、アーティストのデータベースを作成し、依頼をする場合、それを活用すると良いのではないか。

● 「次世代体験事業」の一覧表を見て、北部地域(丹後文化会館)で事業が実施されていて良かった。また、「子ども伝統文化体験事業」は府内各地域で実施されており、非常に良いことだ。また、地域の文化芸術活動の支援についても、府内地域の伝統芸能等の支援を充実してもらいたい。

○ 18年度は、「次世代体験事業」を中丹文化会館で実施することにしている。

● 子どもたちに一番いいもの、ほんまもんの素晴らしさを見せることが大切だと思っている芸術家も多数いるので、事業協力してもらえる芸術家の掘り起こし、事業協力へのきっかけづくりをしていただきたい。また、美術展や博物館を青少年に無料で開放する日を設けたらどうだろうか。

● いろんな団体が、次世代向けのギャラリートークやワークショップを実施しており、府の次世代体験事業と連携するメリット(例:府のホームページで告知されると、参加者が急増する。)をはっきりさせることが大切である。

(2)基本指針の内容・スケジュールについて

(●:委員、◎部長、○事務局)
● (別添資料5(PDF:24KB)の)「京都の文化力とは」の「文化による国際交流を通じた・・・」だが、文化は地域性があると同時に、日本の文化で世界に通じるのは京都の文化だけである。意匠・デザインなどはヨーロッパにも通用する。指針の中で、世界の中の京都という大きな視点を打ち出せないか。また、ブッシュ大統領との首脳会談で、日本を代表する京都の素晴らしさがアメリカで認識されており、2008年のサミットがおそらく京都で開催されると思う。こういったことから、基本理念で「国際社会の中における京都の文化力の発信」というテーマをおこしてもらったらどうだろうか。

● 外国人の視点や、京都の外からの視点も入れて、世界の中の京都を位置付けすることが大事である。文化に国籍はない。

● 国民文化祭が開催される23年度までを期間と考えられているので、国民文化祭について意見を述べるが、国民文化祭を私もあまり知らない。全国から来ていただくとなると、告知をどのようにしていくかが非常に大切である。また、歌舞練場の踊りを小学生が見学・体験するなど、開催までに、子どもたちが伝統芸能に接する機会を持つことが重要である。それと、文化博物館は京都文化の発信の場であるが、三条通の入口を開放した効果を一層高めるため、サインなどにも工夫をこらすなど買い物帰りに気軽に立ち寄れるようにして、文化博物館でも国民文化祭の告知をしたらどうか。あと、文化博物館のテラスの活用も考える必要がある。

◎ 国体は予選会も行われ、競技結果や選手の活躍も報道されている。一方、国民文化祭は参加者はこっそり行き、順位も付けないので開催内容も報道されない。このため、これからいかに広報をしっかりするか考えていく必要がある。4月1日に国民文化祭準備室を設置し、他の開催府県より1、2年早く準備を開始する。

● 指針のたたき台の最初の文章を読むと、「生きる喜び」や「充実感」など前向きなこと、動きのあることが書いてある。これらはもちろん重要だが、地味なことや動かないことも大切。例えば、「生きる喜び」だけでなく、「悲しみ」もある。華やかな部分だけでなく、足元を見つめ直すことも大事である。

● 何が子どもたちが豊かに育っていくことを阻害しているのか考え、生活や足元から見つめ直していくような趣旨のことが盛り込めないか。

● 国民文化祭について、京都市との関係はどうか。

◎ 府内全域で開催するが、やはり京都市が占めるウエイトが大きくなる。そこで、知事と京都市長の懇談で、知事が市長に協力依頼をし、市長から全面的に協力すると言っていただいている。市の文化担当課にも国民文化祭の説明はしているので、今後は更に連携を密にしていきたい。

● 活性化の方で、民間の活力を高めるために、民間ができることは民間にという流れになっている今、行政が何をすれば良いかということだが、アーカイブ(ウェブ)の構築が出来ていない。データベースを構築し、それを活用することが大事である。また、京の文化を世界中の人が使う「京使い達人」みたいなものをコンペで募集して、達人を認定することを国民文化祭で実施してはどうだろうか。

● 基本指針は、メリハリがついたものが良い。京都府の予算は限られているが、京都は人材は豊富なので、その人達のネットワークづくりに重点をおくことも大事なのでは。

その他

平成18年度も引き続き、懇話会委員への就任をお願いし、了承された。

(3)閉会あいさつ

  

お問い合わせ

文化生活部文化政策室

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4223

bunsei@pref.kyoto.lg.jp