地域脱炭素・京都コンソーシアム > 中小企業における排出量削減に向けた優良事例 > 日吉電機株式会社(福知山市)
更新日:2025年12月15日
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【事業内容】冷暖房設備工事業
企業HP:https://www.hiyoshidenki.jp/(外部リンク)
【京都ゼロカーボン・フレームワーク計画及び実績】
・基準年度の排出量:61.3トン
・計画(令和6年度):56.2トン(-8.3%)
・実績(令和6年度):56.3トン(-8.2%)

もともと「脱炭素経営」として特別な取組はしていませんでした。しかし、当社は空調設備を扱う会社なので、脱炭素の流れはビジネスのチャンスになると感じていました。
金融機関から提案を受けたことがきっかけです。
これを機に、社内でも「脱炭素に取り組んでみよう」という雰囲気づくりにつながればと考えました。

サステナビリティ・リンク・ローン契約記念盾
排出量の計算方法や計画の作り方など、基礎から丁寧にサポートしていただきました。
また、当社で以前から行っていた取組と連携できる点もアドバイスいただきました。
もともと社内では、省エネ、エコドライブ、残業時間の抑制などによる経費削減を進めていました。これらの日常的な取組を脱炭素の文脈でも続けることで、目標に近づくことができました。
また、社屋のLED化、エアコン室外機の断熱化なども実施し、CO₂排出量の削減につながりました。
特に、前年度から取り組んだ残業時間の削減が、電気使用量の低減に効果的だったと感じています。

床面に遮熱断熱塗料を施した室外機(白い部分が遮熱断熱塗料塗布部分)
当社は製造業のサプライヤーではないため、排出量削減の要請を直接受けたことはありません。ただ、今後は大企業の要請を受けてサプライヤーが脱炭素化を進める際、空調設備工事を手がける当社が省エネ性能の高い設備を提供することで取引拡大につながると見ています。
取組が新聞記事に掲載され、それを見た企業様からお声がけいただき、新しい取引が始まりました。
また社内では、「なんとなく省エネしよう」ではなく、具体的な数値目標を持てるようになったことが大きなメリットでした。
まずは経営の効率化を一層図ることで排出量の削減をしっかり進めていきたいと考えています。
その結果として、CO₂排出量の削減につながれば理想的だと思っています。
(取材日:令和7年11月26日)
京都府では、地域金融機関等とともにESG投融資を促進し、府内企業の脱炭素化を支援する全国初の仕組み「京都ゼロカーボン・フレームワーク」を構築しました。
<本フレームワークの特徴>
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