京都府立総合資料館

企画展先人達の京都研究
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第1部 江戸時代の京都研究-歴史考証と地誌の発展-

3.新たな歴史考証の成果

御陵図絵(岡田宰賀 著)

御陵図絵(岡田宰賀 著)写真

文化・文政年間(1804〜30)頃、歴代天皇の陵墓について文献資料をもとに実地踏査して考証を加えた絵巻物です。

著者である岡田宰賀(さいが)については不明な点が多く、他に「山州名蹟考」という著作があること、宝暦11(1761)年頃の生まれであるということしか分かっていません。

上巻は京都周辺の諸陵の図に始まり、奈良方面や堺から和歌山への紀行も添えられています。下巻は各地の陵墓、古墳の踏査記です。上下巻とも陵墓だけでなく、古墳や小さな塚なども詳細に描かれているのが特徴です。

展示資料は外記方の地下官人徳岡久要が嘉永4(1851)年に暦博士幸徳井(こうとくい)家から借用し筆写したものです。

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