明治24(1891)年から京都府が編纂した京都市周辺の主要寺院の寺誌です。当時の北垣国道知事の命により、湯本文彦を委員として始められ、途中『平安通志』編纂による中断をはさみながら、明治35年に終了しました。境内実測図・開創・由来・沿革・名僧・仏像・什宝・古文書・墳墓などが記述され、現在でも寺院の調査の際によく利用されている資料です。