大正6(1917)年7月、京都府知事木内重四郎は、史蹟名勝及び天然記念物の保存のために京都府の史蹟調査の事業を盛んにすることを唱導し、京都府史蹟勝地調査会を組織しました。 調査会では、京都帝国大学などの碩学大家を評議員に迎え、西田は梅原末治(京都帝国大学文科大学教務嘱託)と共に調査委員として実質的な調査・報告を担当しました。また、田中勘兵衛や碓井小三郎らからの事業への支援もありました。 『京都府史蹟勝地調査会報告』は、大正8年から刊行が開始され、第9冊からは『京都府史蹟名勝天然紀念物調査報告』と書名を変え、第20冊まで続きます。戦後、『京都府文化財調査報告』と改題し、第24冊まで発行されました。 |