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京都府では、府北部地域における水素サプライチェーンの構築に向け、燃料電池フォークリフト(FCFL)の試験運用を通じた導入意欲の醸成及び移動式水素ステーションを活用した経済的・効率的な水素供給モデルの構築を図ることを目的とした実証事業を実施しています。
令和4年度は、令和3年度に京都舞鶴港周辺で実施した実証事業で得られた知見を基に、長田野工業団地・綾部工業団地内企業を対象に加え、巡回供給範囲を拡大した広域的な水素巡回供給モデルの実用化に向けた検証を行います。
令和4年12月15日~令和5年3月中旬頃まで(予定)
マザーサイト(移動式水素ステーション駐留地)
ドーターサイト(FCFL試験導入先企業)
また、京都府では、水素社会の実現に向け、水素の供給体制の構築及び水素需要の創出を図るため、府内に水素ステーション等を導入する事業者に対し、導入費用の一部を補助し、水素ステーションの設置及び産業用途での導入ポテンシャルの高い燃料電池フォークリフト(FCFL)の導入促進を図っています。
令和3年度は、小規模なフォークリフトユーザーが集積し、FCFLの導入ポテンシャルが高い京都舞鶴港周辺において、FCFLの運用及び水素の巡回供給実証事業を通じて、FCFLの導入意欲醸成を図るとともに、府北部地域における水素サプライチェーンの構築に向けた課題検証を行いました。
令和3年12月20日~令和4年3月10日まで
マザーサイト(移動式水素ステーション駐留地)
ドーターサイト(FCFL試験導入先企業)
FCFLの使用感については、エンジン式および電動式のフォークリフトと遜色なく使用でき、また水素に対する安全面での不安感も払拭できたとの御意見をいただきました。
また、水素の供給については、移動式水素ステーションを利用することにより、小規模のフォークリフトユーザーに対して、大きな問題がないことが検証されました。今後は、経済効率を上げるため、水素の巡回供給できる範囲を拡大することが求められます。
FCFL・移動式水素ステーション及び水素充填の様子
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