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令和2年度「人・まち・キャンパス連携支援事業」実施結果について

大学生が府内各地で様々な実践型研究を行いました

令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、予定していた活動が実施できなかったプロジェクトもありましたが、大学教員の指導のもと、大学生が府内各地へ飛び出し、現地調査や地元の方へのインタビュー、グループ討議等を重ねて地域の課題や魅力を発見し、地域活性化に向けて取組みました。
この度、以下のとおり令和2年度の活動結果をとりまとめました。

丹後地域

宮津市

  1. 連携大学
    京都大学
  2. プロジェクト名
    学びの郷・宮津-京都大学・地域の社会連携による地域づくり事業-
  3. 参加学生数
    延べ104名
  4. 事業目標
    学生による現地での参加型フィールド実習・調査を連携団体と企画・実施することで、相互の学び合いを深め、相互理解・共感に基づいた実践的取組の協働実施を通して、地域・団体が抱える諸課題の具体的解決を模索する。
  5. 令和2年度の事業内容と成果
  • 「地域資源の活用と発信に向けた協働事業」(上宮津地区)

森里海連環の視点から、城山を含めた上宮津地区の森資源と里資源、また宮津・丹後地域の海資源に関するフィールド実習を連携団体と企画・実施した。また、地域内外の団体主催による地域活動に参加した。さらに、地域の発信に向けた学び・交流の場として上宮津関係者とともに地域外部団体(京都府立丹後郷土資料館、京都移住コンシェルジュ)を招いたオンライン意見交換会を実施した。これらを踏まえ、連携団体と協働でアクション・プランを作成した。

  • 「世代間交流促進を通じた日置コミュニティ活性化事業」(日置地区)

日置地域会議役員を対象としたワークショップを2回開催し、次年度の地域づくりのための地域住民を対象とするアンケート作成・実施に向けたアクション・プランの作成を行った。また、大学(学生)と地域住民の継続的な交流、次年度実施予定の住民アンケートの円滑な実施に向けて、ニューズレター「みんなの日置通信」の発行を行った。

  • 「まごころ市(農産物直売所)地域にぎわい拠点事業」(まごころ市、宮津市全域)

2018年度と2019年度に京都大学地域振興研究会(学生任意団体)が実施した出荷者聞き取り調査結果、及び消費者アンケートを分析・整理し、報告書の作成及び報告会を行うことで生産者・消費者の情報・課題を可視化し、共有した。また、生産者の”まごころ”を伝えるためのPR動画作成(アクション・プラン)に向けた動画の試撮を行った。

【参考ホームページ】

実践型地域研究「大学・地域連携」事業2019(外部リンク)

京都大学・宮津市1(R2)京都大学・宮津市2(R2)

 

京丹後市(峰山町菅地区・杉谷地区・長岡地区、大宮町)

  1. 連携大学
    京都文教大学
  2. プロジェクト名
    京丹後の魅力発信クラス
  3. 参加学生数
    延べ15名
  4. 事業目標

狭義では「人口動態」、「行政・政策」、「雇用促進」、「産業構造」、「風土」など「京丹後市」を形成する要素を包括的に学ぶことで、「京丹後市」を知る。広義では「京都府北部」を知ることで、京都文教大学が所在する宇治市、あるいは京都府南部との比較を行い、「京都府」という地域についての理解を深める。また、参加学生にはプロジェクト終了後も京丹後市との接点を継続的に保てる環境づくりや情報提供を行う。具体的には、学内外で開催している京都府北部地域に所在している事業所を中心とした就活イベントやUIJターンイベントへの参加を促進し、関係人口の創出に努める。

5.令和2年度の事業内容と成果

新型コロナウイルス感染症の影響により、京丹後市への直接の訪問回数を減らし、京丹後市の概要に関するレクチャーをリモートで受けるなど、一部内容をオンラインで実施した。また、最終成果物として、ラジオ番組制作やグループ毎での地域課題解決に向けた政策・施策提言を行った。

京都文教大学・京丹後市(R2)

 

京丹後市(大宮町三重区・森本区)

  1. 連携大学
    龍谷大学
  2. プロジェクト名
    京丹後三重・森本地区における環境保全型農業推進プロジェクト
  3. 参加学生数
    延べ46名
  4. 事業目標
    地域資源の再発見・再評価を行う活動を通して、地域農業・地域社会の活路を見出すことを目的とし、農家による農地の生物多様性定量的評価方法の確立と、環境保全型農法の確立を目標とした。
  5. 令和2年度の事業内容と成果

学生は3つのグループに分かれて、地域住民と活動した。

  • 生物班

農地の多面的機能(生態系サービス、水源の涵養等)を保全する活動を支援するため、水田、水路の生物調査を実施し、生態系サービスの視点から農作物への「生物多様性という付加価値」の創出を検討した。水田で見かける昆虫、魚などの生き物をまとめ、「生物調査シート」の原案を作成した。

  • 経済班

特別栽培米の販売にかかる消費者アンケートを実施し、ターゲット層の絞り込みとパッケージデザイン変更について検討した。新たな販路として、学内受注販売を試行した。

  • 政策班

農村・農業政策及び他の地域の生物多様性保護の米作りの先進地域について調査し、ゲンゴロウ郷の米のブランド確立のための農法について研究し、「ゲンゴロウ郷の米農法手引書」(案)を提示した。

【参考ホームページ】

京丹後三重・森本プロジェクト現地フィールドワークを実施(外部リンク)

京丹後三重・森本プロジェクト第2回現地フィールドワークで地域の方と交流(外部リンク)

龍谷大学・京丹後市1(R2)龍谷大学・京丹後市2(R2)

 

伊根町

  1. 連携大学
    (代表)京都大学
    (参画)福知山公立大学
  2. プロジェクト名
    デジタル化時代の「次世代型地域づくり」を担う人材育成のための研究教育拠点の形成
  3. 参加学生数
    延べ42名
  4. 事業目標
    「スマートシティ」や「スマート農山漁村」のようなデジタル化時代に対応した「次世代型地域づくり」に関する研究教育拠点の形成を目指す。そして、再生可能エネルギーの活用やデジタル化社会に対応した「次世代型地域づくり」を担う人材育成や社会実装を進める。
  5. 令和2年度の事業内容と成果
  • 再生可能エネルギー資源やデジタル化等に関する現地調査

自治体職員からの課題聞き取り、デジタル化に関わる住民への現地聞き取り、デジタル化に関わるWEBアンケートを活用した調査を実施した。

  • 観光地域づくり・地域企業に関わる現地調査

観光事業者等の課題聞き取り調査、WEBアンケート調査を実施し、伊根町における新しい観光事業の仕組みづくりに貢献した。

  • 「次世代型地域づくり」についてシンポジウムや研究会等を開催

エネルギーデジタル化に関わる関連企業を交えた普及啓発に関わるセミナーを伊根町の現地とオンラインで実施した。また、地域のエネルギービジネスの実装を進める企業の講演会と研究成果の報告会を伊根町の現地とオンラインで実施した。

京都大学・伊根町1(R2)京都大学・伊根町2(R2)

 

中丹地域

福知山市

  1. 連携大学
    龍谷大学
  2. プロジェクト名
    市民参加と協働による福知山創生プロジェクト-つなげ・つながる“まち力”から住民が創り・育て・支えるまちづくり-
  3. 参加学生数
    延べ110名
  4. 事業目標
    【大学】学生が21世紀の地域づくりに必要とされる総合的な力を身につけることができる教育プログラムの開発とその普及、教育プログラム実施による人材育成。
    【地域】市民参加と協働によるまちづくりの実現と地域における担い手が養成される。
    【市】市民参加と協働による“住民主体のまちづくり”の推進。市民参加と協働を進める職員が養成される。市役所の組織的な政策形成能力の向上が図れる。

5.令和2年度の事業内容と成果

  • ファシリテーター研修・若者ミーティング

市民の話し合いを充実したものにするため、話し合いを円滑に進める役割をもつファシリテーター研修をオンラインで実施。若者を対象としたオンライン・ワークショップに参加。

  • 現地でのフィールドワーク

市民の話し合いで出される地域課題についての理解を深めるため、旧3町でのフィールドワークを実施。大江町の地域資源、棚田の保全活動を知るためのフィールドワーク及び大江町での取組に関する講演により、地域の取組を学び、懇談・交流を行った。

【参考ホームページ】

「政策実践・探究演習(国内)」福知山プロジェクトがフィールドワークを実施(外部リンク)

龍谷大学・福知山市1(R2)龍谷大学・福知山市2(R2)

 

綾部市

  1. 連携大学
    京都産業大学
  2. プロジェクト名
    京都産業大学むすびわざプロジェクトinあやべ
  3. 参加学生数
    延べ58名
  4. 事業目標
    綾部市でのフィールドワークを通じて、地域住民、企業、団体等との交流を図るとともに、課題の可視化と解決策の提示を行う。
  5. 令和2年度の事業内容と成果
  • 地域との協働によるコトおこしの実践

集落における活動や観光振興に係るイベント、また移住者を中心とした取組への参画を通して、次年度に向けた関係づくりや課題設定を行った。また、地元愛の醸成、行政の情報化、都市農村交流策等の研究成果をまとめ、発表した。

  • 人口減少へのチャレンジ

若者のUターン就職に関する意識調査及びリモートワークに関する意識調査を取り、綾部市内のフィールドワークを通じて人口減少対策の提案を行った。

  • 綾部市域の活性化に向けてのプランの提案

綾部市役所にヒアリングを行い、産業と地域のつながり、歴史を調査し、地域の魅力発見及び地域活性化につながるプランを提案した。

【参考ホームページ】

「京都産業大学むすびわざプロジェクトinあやべ事業報告会」の開催(外部リンク)

 

山城地域

宇治市

  1. 連携大学
    京都文教大学
  2. プロジェクト名
    「ともいきキャンパスin宇治」で育む地域人材の育成
  3. 参加学生数
    延べ193名
  4. 事業目標
    宇治市の地域課題である「高齢者福祉」「子育て支援」「観光・まちづくり」「地域防災」「多文化共生」などをテーマに、学生が正課内外を問わず、地域をキャンパスと見立てて活動し、地域住民や地元企業、経済団体の方々とともに学び会う機会を創出し、卒業後も地域で活躍できる人材育成に取り組む。
  5. 令和2年度の事業内容と成果
  • 宇治☆茶レンジャー

新型コロナウイルスの影響により、例年主催しているイベントは中止となったが、SNSでの宇治茶に関する情報発信や、WEBメディアからの取材対応、近隣中学校に出向いての活動報告など、活動の広報に努めた。

  • 商店街活性化隊しあわせ工房CanVas

宇治橋通商店街と連携し、まちづくり団体との交流やオンライン企画への参画に取り組んだ。また、前年度に作成した、商店街の飲食店を紹介する宇治橋通りグルメ情報誌」に基づいた店舗紹介をSNSで発信した。

  • 響け!元気に応援プロジェクト

人気アニメ「響け!ユーフォニアム」を通して地域とファンを繋ぐ取組を実施。新型コロナウイルスの影響により、宇治を訪れることが出来ないファンに向けて、作品の舞台をクイズを交えて紹介する動画や、ファンにもゆかりのある宇治市内の飲食店を紹介する動画の作成を行った。

  • KASANEO

ファッションを切り口に、多世代交流の促進を図った。宇治橋通り商店街にある店舗主催のファッションイベントにてファッションショーを実施したり、宇治市在住の高齢者を対象にした生涯学習事業での交流会に参画したりした。

  • REACH

障がいをもつ方や依存症の方など少数者に対する偏見や「壁」のない地域社会を目指し、施設でのボランティアになどの交流機会の創出に取り組んだ。依存症回復施設の関係者の方々に対して、施設での思い出や施設の大切さなどをインタビューする動画の作成などを実施した。

京都文教大学・宇治市(R2)

 

八幡市

  1. 連携大学
    関西大学
  2. プロジェクト名
    男山地域再生まちづくりプロジェクト
  3. 参加学生数
    延べ450名
  4. 事業目標
    八幡市男山団地を中心とする地域再生まちづくり活動を継続的に展開し、団地及び地域コミュニティの空間的・制度的再編を進行させる。
  5. 令和2年度の事業内容と成果

365日オープンの住民コミュニティ拠点「だんだんテラス」「だんだんラボ」を運営するとともに、男山地域再生基本計画の目標達成に向けたコーディネート、マネージメント、団地住戸及び屋外環境の改善整備設計の策定と実施サポート、八幡支援学校との「俳句」を通じた地域交流、大学連携地域再編まちづくりにおける拠点形成型関西大学モデルの確立に関する研究など、事業目標に向けた活動を連日実施した。

関西大学・八幡市(R2)

 

南山城村

  1. 連携大学
    大阪国際大学
  2. プロジェクト名
    「自然×健康」で南山城村を活性化-学生が復活させたウォーキングコースを活用した新たな取り組み-
  3. 参加学生数
    延べ24名
  4. 事業目標
    学生が復活させたウォーキングコースを活用したトライアルイベントを開催し、域外からの交流人口を増加させ、認知度向上を図り、南山城村の地域活性化や新たなビジネスの可能性を創造する。
  5. 令和2年度の事業内容と成果
    日本ウェルネスウォーキング協会の協力のもと、指導者養成講習会を実施した。また、コロナ禍で交流人口が望めない状況下において、コロナ収束後の集客を見込みPR動画を作成した。さらに、ウェルネスウォーキングにヨガを取り入れ、実施に向けたPRと指導に向け専門家からレクチャーを受けた。大学教職員だけでなく学生も交えて地元関係者と意見交換を行い、村長へも活動報告を行った。

【参考ホームページ】

経営経済学部経営学科スポーツビジネスコースの学生らによる南山城村の活性化事業―ウエルネスウォーキング講習会―(外部リンク)

京都府南山城村活性化プロジェクト~資源再発見とウォーキングコースのイベント企画~(外部リンク)

大阪国際大学・南山城村1(R2)大阪国際大学・南山城村2(R2)

大阪国際大学・南山城村3(R3)

 

お問い合わせ

総合政策環境部大学政策課

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