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不法投棄等監視指導員の活動について

不法投棄等の監視のため、警察OBの不法投棄等監視指導員、総勢12名を府内の各地域に配置し、毎日パトロールを実施しています。ここでは、彼らの活動内容について紹介します。

不法投棄等監視指導員の使命

廃棄物をみだりに捨てる行為(不法投棄)や廃棄物を基準に適合しない設備・方法で燃やす行為(不法焼却)は廃棄物処理法で禁止されていますが、後を絶ちません。不法投棄等監視指導員はこうした不法投棄や不法焼却の早期発見し、現場で厳しく指導することを任務としています。彼らは元警察のOBであり、悪質な事業者等には毅然とした態度で指導を行っています。

そんな彼らの一日の仕事を御紹介します。

ある日の活動内容

午前8時30分、地域を管轄している保健所において、職員とその日の監視パトロールのコースや内容を打ち合わせ。

午前8時50分、監視パトロール車で保健所を出発。

重要監視地点を次々と巡回し、必要に応じて写真に収めて前回の状況と変化があるのか等を記録、作業員がいる監視地点では、今後の片付けの見込みを聞いたり、適正な処理の方法等を口頭指導。

午前11時、次の監視地点に移動していたところ、荷台に廃棄物と思われる家屋を解体した木くずやコンクリート殻、廃プラスチック等を積載した不審車両を発見。早速、予定を変更して不審車両を追尾。すると程なく、不審車両は脇道へと入って行くが、車両の側面をよく見ると産業廃棄物運搬車であることの車両表示がない!また、日頃から地域のあらゆる道に熟知している監視指導員はこの先は山林へと続く道であり、廃棄物処分場もないことも承知済み。やはり怪しい。山道を奥へと入っていくと

追跡している様子

やはり、たくさんの建物を解体した際に生じたと思われる産業廃棄物が不適正に堆積されていた。

早速、車両を運転していた運転手に事情聴取。

監視指導員「この堆積させているのは何か?どこから持ってきたものか?」

運転手「家屋を解体した際に生じたもので、現場から持ってきた。」

監視指導員「責任者は?ここは誰の土地か?」

運転手「自分の土地で自分の請け負ったものを運んできただけだ。何が悪い。廃棄物と資源を分けているだけだ。」

監視指導員「では資源以外の廃棄物はどうするのか?処分先は決まっていて契約をしているのか?」

運転手「処分先はこれから決めるところだ。」

監視指導員「自分の土地であっても廃棄物の処分先も決まっていない堆積は廃棄物処理法違反である。これ以上の搬入は認めない。すぐに処分先を見つけて適正に廃棄物を処分するよう命ずる。」

このようなやりとりを交わしながら、監視指導員は指導内容を指導票に記載し、行為者である運転手に交付。現場の状況を写真に撮影。併せて、運転免許証や車検証から名前や連絡先を聴取。最後に、全量を適正に処理することを約束させた。さすがは元警察官、手慣れたものです。

ちなみにこの現場は、この日から継続監視することとし、その後、指導した結果、廃棄物は適正に処理された。

午後1時過ぎ、指導を終え車内で遅めの昼食。

午後2時30分、監視パトロール中に煙があがっているのを確認。小規模ながらも廃材を野焼きしているのを確認し、すぐに火を消すよう指導。氏名や住所、連絡先を聞き、速やかに指導票を作成し、今後行わないことを約束させた。

不法焼却の様子

夕刻、いつもより遅くに保健所に戻り、報告書を作成。

以上が、監視指導員の長い一日です。監視指導員はこのような活動を休日も含めて行っており、廃棄物に係る違反を厳しく監視しています。

お問い合わせ

総合政策環境部循環型社会推進課

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