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(未指定文化財・屋根修理事業)
舞鶴市引土
圓隆寺は、西舞鶴市街地の西方にそびえる愛宕山の山麓にある真言宗御室派の寺院です。寺伝では、奈良時代の僧・行基が開いたもので、10世紀末に皇慶が中興したとされています。
江戸時代には、田辺藩の藩主、牧野氏の保護を受けて栄えましたが、度重なる災害や火災により伽藍の大半を失いました。ただ、僧侶や信者によって災害等から守られた平安時代~鎌倉時代の仏像が多数残され、本尊の木造阿弥陀如来坐像をはじめ、脇侍の薬師如来坐像・釈迦如来坐像は国の重要文化財に指定されています。また、18世紀末までに再建された本堂や多宝塔、総門、鐘楼は京都府指定の有形文化財となっています(昭和59年4月14日指定)。
また、背後の愛宕山(標高213m)は、古くから信仰の対象とされ、江戸時代に建立された秋葉堂が山腹に、愛宕神社(愛宕堂)が山頂にそれぞれ祀られています。
今回、雪害により、愛宕堂の屋根の一部が損傷したため、その修理事業に助成を行いました。
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