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平成29年度 第1回 緑陰講座 西本願寺

 京都仏教会様、本願寺様の御協力により、本願寺(西本願寺)で緑陰講座を開催しました。「文化財を守り伝える京都府基金」に御寄附をいただいた皆様を御招待し、合計33名の方に御参加いただきました。

1 日時

平成29年9月3日(日曜日)14時30分~16時10分

2 場所

西本願寺(京都市下京区堀川通花屋町下ル)

3 概要

  • まず最初に、国宝「鴻の間」を会場に、西本願寺僧侶の方より法話をいただきました。
  • 続いて、2班に分かれ、国宝「雀の間」、「白書院」、「北能舞台」、特別名勝「虎渓の庭」等普段は非公開の書院内部のほか、国宝「唐門」、現在修復工事中の国宝「飛雲閣」、そして国宝「御影堂」、「阿弥陀堂」の両堂を西本願寺職員の説明付きで拝観していただきました。

 鴻の間での法話

 会場となった鴻の間は、対面所として使用されていた203畳もある大きな部屋。こちらを緑陰講座のために特別に使用させていただきました。

 法話は大変親しみやすく、地獄や境内の天然記念物「大銀杏」にまつわる伝説を例に出しながら、人の心のありようにより物事の見え方が変わるということ、また、阿弥陀堂・御影堂の内部の装飾や御本尊阿弥陀如来像のお姿に触れながら、間違った道に進もうとする我々をも阿弥陀様が救おうとしてくださるのだという親鸞聖人の教えについてわかりやすくお話してくださいました。

 

 

 

 飛雲閣の拝観

 続いて、2班に分かれて境内の国宝の数々を特別拝観。

 金閣・銀閣とともに「京都の三名閣」と呼ばれる飛雲閣は、とても人気がある文化財で、普段は非公開ですが、特別に公開される際には拝観待ちの長蛇の列ができるのだとか。

 この日は緑陰講座参加者の貸切状態。残念ながら修復工事のため足場が組まれ、池の水も抜かれてしまっていましたが、2階部分の三十六歌仙の絵姿など、豊臣秀吉が建てた聚楽第の一部との伝承も納得の美しい姿をゆっくり拝観することができました。

 飛雲閣はまもなく屋根修復のため素屋根で覆われ、この優美な姿もしばし見納めだそうです。

 

 

 

 

 

参加いただいた皆様から大変好評のうちに緑陰講座を終えることができました。

お問い合わせ

文化生活部文教課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4523

bunkyo@pref.kyoto.lg.jp