はじめてのがん検診事業
「京都府生命のがん教育推進プロジェクト事業」によりがん教育を受講した府内の高等学校(支援学校高等部含む。)の1年生を対象にピロリ菌感染の有無を確認するピロリ菌検査を実施しています。
※はじめてのがん検診事業
ピロリ菌検査は厚生労働省が胃がん検診として推奨する検診方法ではありませんが、生徒自身や家族等の健康への関心を高め、がん検診やピロリ菌に関する理解の促進を図る機会とするため、本事業名としています。
事業について
- 対象:実施校に在籍する高校1年生
- 実施方法:尿検査によるピロリ菌抗体検査及び便検査による便中抗原検査
※便検査は尿検査陽性者のみが対象です。
事業実施の流れ
- 「生命のがん教育」の受講
- ピロリ菌検査(尿検査の実施)
※実施にあたっては保護者の同意が必要になります。
- 学校を通じて結果通知
- 尿検査陽性者の便検査
- 学校を通じて結果通知
申し込み
令和5年度の「はじめてのがん検診事業」については、申し込み受付を終了しました。
ピロリ菌とは
- ピロリ菌の長期感染により、胃の萎縮が進み胃がんに繋がるとされています。
- ピロリ菌は早期の除菌ほど胃がんを予防する効果が大きいとされています。
- 現代におけるピロリ菌の感染経路は、家庭内感染の可能性が高いとされています。
- 高校生ピロリ菌検査支援事業(※)では、約3%の生徒がピロリ菌陽性でした。
※平成27年度から令和3年度まで京都府立医科大学と連携し、京都府内における若年のピロリ菌感染について研究する「高校生ピロリ菌検査支援事業」を実施していました。
保護者からのご意見等(保護者アンケートから)
主なご意見
- 私自身、大人になって検査をするまで自分がピロリ菌保有者だとは思っていなかったので、特に母となる女性が10代で検査を受けられるということは、母子感染を防ぐことにもなり、とても意義のある取り組みだと思いました。
- 長年、胃のトラブルに悩まされており、検査したらピロリ菌陽性でした。子どもにも同じ思いをさせたくないと思い検査を希望しました。ピロリ菌検査を通じ、早くから自分の体のことに関心を持つことはいいと思います。
- 健康診断はある程度の年齢にならないと受診しないので、若年の頃にピロリ菌について検査できる機会があるのはよいと思います。
- 家族で一人でも陽性だった場合、家族全員が陽性という可能性もあると思うので、家族で検査する機会にもなると思います。
主なご質問
Q1 なぜ高校1年生を対象にしているのですか?
A1 再感染のリスクや、受験等の時期と重複しないことを考慮した結果、高校1年生に限定して実施しています。
Q2 除菌治療の副作用はありますか?
A2 除菌治療は投薬により行いますが、副作用が生じる可能性は10~30%程度で、軟便や下痢がほとんどです。薬物アレルギーがある人では皮疹やまれに味覚障害や副作用の可能性があります。治療は医師と相談し、ご検討ください。