いろは呑龍(どんりゅう)トンネル(桂川右岸流域下水道雨水対策)
お知らせ
- 呑龍ポンプ場の現場状況やイベント情報をお伝えします。
- 桂川右岸地域は、西暦784年桓武天皇が長岡京を造営した歴史的な地域です。しかし、わずか10年で平安京へ遷都となった一因ともいわれる度重なる浸水被害に悩まされた地域でもあります。
- 近年はJR東海道本線や阪急京都線及び国道171号など交通網の発達により、急激に都市化が進み多くの雨水が河川や水路に流れ込むようになったため、大雨のたびに浸水被害の発生に苦しめられてきました。
- 京都府では、平成7年度に京都市、向日市、長岡京市にまたがる地域の浸水対策として、地下トンネル「いろは呑龍トンネル」の整備を始めました。増水した雨水排水路の水をトンネル内へ取り込み貯留しながら、同時に桂川へ放流する施設として整備を進めています。

排水面積 |
約1,421ha |
対策量 |
約23万8千立方メートル |
計画対象降雨 |
61.1mm/h(10分の1年確率規模) |
幹線管渠 |
全体延長約9.0km
雨水北幹線(内径3.0~8.5m)延長4,919m
雨水南幹線(内径3.5m)延長4,068m
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事業費 |
約490億円 |
事業経過 |
平成13年北幹線第1号管渠供用開始
平成23年北幹線第2号,第3号管渠供用開始
令和3年度南幹線・呑龍ポンプ場供用開始
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事業計画 |
令和5年度完成(雨水調整池を整備)
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- いろは呑龍トンネル縦断面図
雨水北幹線管渠、南幹線管渠、調整池に雨水を貯留するとともに、桂川へ放流することができます。

いろは呑龍トンネルの整備効果について
- 人家が密集する地域を流れる寺戸川や石田川は抜本的な改修が困難なため、平成11年や平成20年には大規模な浸水被害が発生しました。近年では平成25年台風第18号で床上浸水4戸、床下浸水102戸の被害が発生しました。
- 調整池が完成すると、貯留機能約23万8千立方メートルの能力を備えた施設になり、平成25年台風第18号の時間最大雨量の1.5倍に相当する大雨に対しても浸水被害が解消されます。
- これまでの浸水状況や整備効果(PDF:3,544KB)
呑龍ポンプ場の整備

30秒間に25mプール1杯分(約300m3)の水を桂川へ排水