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おいしい水の3要素は水に含有されるミネラルと炭酸ガス及び温度と言われています。
水をおいしくする主成分は次のとおりです。
全国的にもおいしいという青森の水道水や熊本水前寺公園の水、茶の湯に良いという奈良二月堂の水、酒造りに良いという灘の宮水の水質を橋本ら(1985)のデータから、CaCO3濃度(mg/l)に換算して表に示しました。
橋本ら(1989)は硬水に関わりのある成分を用いて次式を提案(イオン濃度単位:mg/l)しています。
おいしい水=(Ca+K+SiO2)/(Mg+SO4)>2
適度なミネラル成分の存在とおいしい水の間には切り離せない関係があるように思われます。
おいしい水の秘密ミネラル成分を比べると…
*硬度:カルシウムとマグネシウムからCaCO3濃度(mg/l)として表示
灘宮水 | 熊本水前寺公園 | 奈良二月堂井戸 | 青森上水 | 京都上水 | |
Ca | 26.9 | 21.8 | 8.8 | 3.2 | 10.0 |
Mg | 4.3 | 2.3 | 4.8 | 2.6 | 2.2 |
K | 12.9 | 6.6 | 3.6 | 2.3 | 2.0 |
SiO2 | 25.4 | 45.0 | 75.9 | 37.5 | 1.1 |
硬度 (*) | 84.6 | 64.0 | 42.1 | 18.6 | 34.0 |
おいしい水は、水温が10~15度のとき最もおいしく感じるといわれています。おいしい水の質を備えたらいつでもおいしいとは限りません。喉の渇きぐあい等、飲む人の生理的条件、そして、気温、湿度等の気象的要因も大きく支配します。
水道水は、表に見るようにおいしい水の条件と比べると、残留塩素がやや多くなっています。
水道水をおいしく飲む工夫をご紹介しましょう。水道水を沸騰させ、更に弱火で沸騰すること5分…。おいしい水の出来上がりとなります。沸騰によって、残留塩素などのたいていの臭気成分やトリハロメタン類が揮散するからです。沸騰後、10~15度に冷やすとさらにおいしく飲めます。
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