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インフルエンザが警報レベルになりました!!

季節性インフルエンザについて、京都府内の第51週(12月16日~22日)における定点当たり報告数が、警報の基準である30を上回り、流行が警報レベルになりましたのでお知らせします。

インフルエンザ報告数が警報レベルに~感染拡大防止のため、予防対策を~(PDF:202KB)

最新の府内の発生状況(2022年第○週)

今週のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎地図(京都府版)

丹後 中丹東 中丹西 南丹 京都市 乙訓 山城北 山城南
  • 発生なし
  • 発生
  • 注意報
  • 警報

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2025年第2週の報告です。

定点報告対象の疾患は、年末から年始の休みが明け、ほとんど全ての疾患で報告数が増えました。インフルエンザは全国で35.02・京都府で31.85件報告され、流行発生警報レベルが継続しています。保健所別でも京都市北区・下京区・伏見区が注意報レベル、それ以外の全域で警報レベルとなっています。今週新たにA群溶血性レンサ球菌咽頭炎伝染性紅斑が京都市右京区で警報レベルに、水痘が京都市左京区と乙訓で注意報レベルになりました。眼科定点の流行性角結膜炎は4件、基幹定点のマイコプラズマ肺炎は10件が報告されました。

全数報告対象疾患は結核が9件、アメーバ赤痢カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症がそれぞれ1件、侵襲性肺炎球菌感染症が5件、梅毒が2件、百日咳が4件報告されました。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は2023年5月以降報告数が増加しています。新型コロナウイルス感染症の流行以前と比較してもその数値は高い傾向です。症状としては乳幼児では咽頭炎、年長児や成人では扁桃炎が現れ、特殊な病型としては全身に広がることのある発疹を伴う猩紅熱(しょうこうねつ)があります。肺炎や蜂窩織炎、髄膜炎なども起こすことがあります。細菌による感染症ですので、一般には、抗菌薬が奏功します。リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの二次疾患を起こすこともあり、さらに、発症機序や病態は不明ですが、軟部組織壊死を伴い、敗血症性ショックを来たす劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)は重篤な病態として問題です。京都府内の2024年のSTSSの報告数は例年の2倍以上の39件に上っており、注意が必要です。周囲に咽頭炎の患者がいる場合は濃厚接触を避け、手洗いや咳エチケット等感染対策を行いましょう。また本菌は皮膚からも侵入するため、擦過傷(すりきず)などの創部は清潔な処置を行いましょう。