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最新の府内の発生状況(2022年第○週)

今週のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎地図(京都府版)

丹後 中丹東 中丹西 南丹 京都市 乙訓 山城北 山城南
  • 発生なし
  • 発生
  • 注意報
  • 警報

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2025年第22週の報告です。

定点報告感染症は、伝染性紅斑の警報レベルが全国・京都府で今週も継続中です。京都府の保健所別でも乙訓と南丹では今週も警報レベルが続いています。咽頭結膜熱は山城北で警報レベルが続いているほか、乙訓・山城南・南丹でも新たに警報レベルになりました。また水痘は丹後で警報レベルに、山城南で注意報レベルになりました。

全数報告対象の疾患は2類の結核は5件、3類の腸管出血性大腸菌感染症・4類の日本紅斑熱・5類のアメーバ赤痢はそれぞれ1件、4類のレジオネラ症が2件、5類の侵襲性肺炎球菌感染症が4件、梅毒が3件、百日咳が36件報告されています。

先週は細菌性赤痢の報告がありましたが、今週はアメーバ赤痢腸管出血性大腸菌感染症などの消化管感染症が報告されています。また、感染性胃腸炎が過去5年と比較し高い水準で推移しており、ロタウイルス感染性胃腸炎も第16週以降ほぼ毎週報告が続いています。6月に入り高温多湿の気候が続きます。生肉、生魚、生野菜などを扱う際は食品や調理器具の衛生管理に十分注意しましょう。海外など衛生環境が悪い地域では飲み水や氷、カットフルーツなどにも注意しましょう。調理の際は食品の十分な加熱(85度1分間以上)に心がけましょう。調理や食事の前、トイレの後などにこまめで丁寧な手洗いをすることも大切です。なお、アメーバ赤痢は性行為による感染もあります。ロタウイルス感染性胃腸炎は上記感染症の中で唯一ワクチンが有効です。各疾患のその他の詳細情報は末尾のリンクをご確認ください。

くわえて日本紅斑熱もこの2週連続で報告がありました。重症熱性血小板減少症候群(SFTS)も今年に入ってすでに2件(第18、21週)報告があり、これらのダニ媒介感染症が府内ですでに計4件発生していることになります。例年よりも早いペースで感染者が出現しています。キャンプやハイキング、農作業など、野外で活動する際は注意して下さい。草むらなどに入るときは長袖、長ズボン、手袋、長靴を履くなど肌の露出を避けてください。ディートなどの有効成分を含む虫除け剤の使用も有効です。

▶腸管出血性大腸菌感染症:食中毒について|京都府腸管出血性大腸菌Q&A|厚生労働省

▷アメーバ赤痢:アメーバ赤痢|厚生労働省検疫所FORTH

▶ロタウイルス性胃腸炎:ロタウイルスに関するQ&A|厚生労働省

▷感染性胃腸炎: 感染性胃腸炎|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト手洗いの手順リーフレット|厚生労働省

▶ダニ媒介感染症:ダニ媒介感染症|厚生労働省