ここから本文です。
主に0歳から2歳の小児が発症する、RSウイルスが原因の呼吸器の感染症です。ほぼすべての人が2歳までに感染し、その後生涯再感染を繰り返します。初めて感染した場合には、症状が重くなりやすいと言われており、基礎疾患を有する小児や乳児期早期の小児がRSウイルスに初感染した場合は、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。
2~8日の潜伏期間の後、発熱、鼻水などが数日続きます。これらの症状のみで、数日のうちに症状が軽くなることが大半です。
RSウイルスに感染している人の咳、くしゃみ、会話の際の飛沫や、ウイルスがついている手指や物品(ドアノブ、おもちゃ等)を介して感染します。空気感染はしません。
「手洗い」、「うがい」、「マスク」といった、基本的な感染予防対策をしっかり行うことが重要です。
RSウイルスは子供が主に感染しますが、再感染する感染症であり、大人も感染します。しかし、感染してもせき等の呼吸器症状のみであるため、感染に気がつかず、大人から子どもへうつしてしまうことがあります。基本的な感染予防対策をしっかり行いましょう。