インフルエンザに注意!<京都府が流行期に入りました!>
京都府内の状況は?
- インフルエンザは例年、秋から冬に流行が始まり、冬にピークを迎え、春ごろに収束する流れを繰り返しています。京都府での流行開始の時期は9月~12月と年によって幅があります。
- 昨年(2024年)は第46週(11月11日~17日)に流行入りし、第51週(12月16日~22日)にピークを迎え、2025年第5週に警報レベル(定点あたり30)を脱しました。
- 今年(2025年)は、第36週(9月1日~7日)に流行開始の目安である定点あたり報告数1を超えて1.19に達し、国よりも早く流行入りとなりました。
- 地域別にみると、第36週(9月1日~7日)時点で、京都市の定点あたり報告数が2.00と流行開始の目安である1を超えましたが、他の地域は1以下で推移しています。


インフルエンザ(季節性)とは?
- 一般的に、風邪は様々なウイルスによって起こりますが、普通の風邪の多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳等の症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。
- 一方、インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
- お子様ではまれに急性脳症を、御高齢の方や免疫力の低下している方では二次性の肺炎を伴う等、重症になることがあります。
気を付けることは?
- 外出後の手洗い等:水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。
- 適度な湿度の保持:空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
- 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取:体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。
- 人混みや繁華街への外出を控える:インフルエンザが流行してきたら、特に御高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦、体調の悪い方、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。
- インフルエンザワクチンには、発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があり、特に高齢者や基礎疾患のある方など、罹患すると重症化する可能性が高い方には効果が高いと考えられます。重症化を防ぐために、ワクチン接種もご検討ください。65歳以上の方などの定期接種は、2025年は10月より開始される予定です。
症状がある場合
- 人混みや繁華街への外出を控え、無理をして学校や職場等に行かないようにしましょう。
- 咳や痰などの症状がある場合は、他の人への感染を防ぐため、「マスクの着用を含む咳エチケット」を心がけることが重要です。咳・くしゃみが出る時は、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクを持っていない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。鼻水・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。
- 安静にして、休養をとりましょう。特に、睡眠を十分にとることが大切です。
- 水分を十分に補給しましょう。お茶でもスープでも飲みたいもので結構です。
- 高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしいなど具合が悪ければ早めに医療機関を受診しましょう。
※学校保健安全法施行規則において、「発症した後五日を経過し、かつ、解熱した後二日(幼児にあつては、三日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています。
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