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<平成24年第25週>平成24年6月18日〜平成24年6月24日

今週のコメント

 第25週、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱が増加傾向にあります。これらとともに夏に患者数が増加するウイルス感染症としては、手足口病があります。手足口病は、徐々に増加傾向にあるものの、例年とくらべると報告数は低い水準で推移しています。
 ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱、手足口病のいずれも喉や口の中の痛みが強くなると、食事が摂りにくくなります。原因となるウイルス自体に作用する薬は無く、症状に応じた治療を行います。ヘルパンギーナや咽頭結膜熱では高い熱も伴いますので、気温・湿度の高い夏期には水分摂取が重要になります。水分摂取が難しいようなら点滴を要する場合もありますので、再度医療機関を受診しましょう。
 本格的に暑くなってきた、この時期には細菌による食中毒も増えてきます。食中毒の件数自体は冬期に多く(ノロウイルスなどのウイルスが主な原因)、夏期は冬期よりも件数は少ないですが、細菌が原因となる割合が増えます(サルモネラ菌、カンピロバクター菌、病原性大腸菌など)。手洗いを励行し、食品の衛生に気をつけるようにしましょう。
 夏休みには、海外を旅行される方も多いと思いますが、渡航先の感染症に関する情報などは事前に調べるようにして、予防策をとるようにしましょう。
 外務省のホームページや、検疫所のホームページをご参照ください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が8件報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が1件報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 報告がありません

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 4.89 6.42
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.53 2.34
3 水痘 1.23 1.29
4 ヘルパンギーナ 0.63 1.43
5 咽頭結膜熱 0.61 0.54

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が2件報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が5件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の流行性耳下腺炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 12 3.00
中丹西 - -
中丹東 - -
南丹 - -
乙訓 2 0.50
山城北 4 0.40
山城南 1 0.33
京都市 11 0.27
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