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<平成24年第32週>平成24年8月6日〜平成24年8月12日

今週のコメント

 第32週、夏季に流行する咽頭結膜熱、ヘルパンギーナ、手足口病は、全国的にピークを過ぎています。京都府でも同様です。
 咽頭結膜熱は報告数に上下はありますが減少傾向。ヘルパンギーナは第29週をピークに減少。手足口病は、昨年報告数が過去10年間で最も多かったのですが、今年は逆に最も少なくなっています。
 手足口病は、コクサッキーウイルスA16型やコクサッキーウイルスA10型、エンテロウイルス71型などが原因となる感染症です。口の中や、手・足に数mm大の小さい水疱が出現し、発熱は出ても38度まで達しないことが多いです。乳幼児の罹患が多く、軽症で経過する場合がほとんどですが、エンテロウイルス71型によるものでは、稀な合併症である脳炎や急性髄膜炎が多くなることが知られています。 流行するウイルスの型は国によっても、また同じ国でも毎年同じとは限りません。
 例えば日本では、2008年にはコクサッキーA16型が、2009年にはコクサッキーA6型とエンテロウイルス71型が、2010年にはエンテロウイルス71型が、2011年にはコクサッキーA6型が、2012年は全体として報告数が少ないですが、コクサッキーA16型が主な原因ウイルスとなっています。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が7件報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が1件報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 報告がありません

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 2.71 2.87
2 ヘルパンギーナ 1.04 2.35
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.64 0.77
4 水痘 0.51 0.55
5 流行性角結膜炎 0.41 0.56

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が1件報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が7件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 1 0.25
中丹西 16 5.33
中丹東 26 5.20
南丹 10 2.00
乙訓 25 6.25
山城北 36 4.50
山城南 1 0.33
京都市 83 2.02
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