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<平成25年第2週>平成25年1月7日〜平成25年1月13日

今週のコメント

 インフルエンザ患者の定点あたりの報告数は第1週の3.91(全国)から12.07(全国)と約3倍となり、注意報レベルを超えました。都道府県別では群馬県(27.71)、茨城県(25.88)、千葉県(22.52)、栃木県(21.80)、福島県(20.74)、埼玉県(20.44)、佐賀県(19.97)、福岡県(16.71)、東京都(14.27)と続き、昨年第51週に注意報レベルに達している群馬県に加え、第2週には19都道県が新たに注意報レベルを超えました。
 京都府においては、第1週1.71から第2週5.94と約3倍に増加しましたが、注意報レベルには達していません。近隣府県でも注意報を超えているところはありませんが、今後さらに増加するものと考えられます。
 過去2年間を見てみますと、2012年には、京都府、全国とも第3週に注意報レベルを超えた後、第4週に警報レベル(警報開始の基準は定点あたりの報告数が30)に達し、2011年には全国では第2週に注意報、第4週に警報レベルに達しています。2011年は、京都府では第3週に注意報レベルに達し、第4週にピークに達したものの警報レベルに達することなく流行が終息しています。引き続き、手洗い、咳エチケットを心がけてください。
 また今週、風しん、麻しんが各々一例ずつ報告されました。風しんは2011年に地域的な流行がみられ、2012年5月以降近畿地方や関東地方での報告が増加しました。2012年第30週(7/23〜7/29)をピークとして減少に転じましたが、45週以降は(11/5〜11/11)増減を繰り返しつつ全体として増加傾向にあります。風しんは、いったん流行すると3年間は患者数が多くなると言われており、春から夏にかけての発生が多いことから、今後も注意が必要です。風しんはワクチンにより予防が可能です。ワクチンの定期接種が行われていますが、ワクチン接種制度の変遷により風しんに対する免疫を持つ方が少ない年代があり、その年代(30〜40歳代)の男性に多い傾向があります。風しんも麻しんもワクチンにより予防が可能な疾患でですので、ワクチン接種を受けるようにしてください。 国立感染症研究所のホームページに「風疹に関するQ&A」が出ていますので、参考にして下さい。
 麻しんについては、厚労省のホームページをご参照ください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核の報告が10件ありました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 アメーバ赤痢・後天性免疫不全症候群・風しんと麻しんが各1件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 6.86 8.44
2 インフルエンザ 5.94 12.07
3 水痘 2.19 1.92
4 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.28 1.53
5 流行性角結膜炎 0.61 0.69

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が11件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 23 4.60
中丹西 26 5.20
中丹東 6 0.75
南丹 83 9.22
乙訓 15 3.75
山城北 96 7.38
山城南 15 3.00
京都市 425 6.34
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