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<平成25年第50週>平成25年12月9日〜平成25年12月15日

今週のコメント

 感染性胃腸炎の報告が右肩上がりに増加しています。全国的には定点あたりの報告数が15件を超え、京都府においても9件を超えました。乙訓保健所管内では20件を超え警報が出ました。中丹東、中丹西の保健所管内に加え、京都市内でも左京区、東山区、南区、右京区、伏見区、西京区で10件以上となっています。感染性胃腸炎では、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス等により、下痢、嘔吐、悪心、腹痛、発熱などをきたします。特に乳幼児や高齢者では嘔吐、下痢等により脱水症状を生じることがありますので、早めに医療機関を受診してください。感染経路はほとんどが手指や食品を介した経口感染です。手洗いを徹底してください。また便や嘔吐物からの二次感染にも注意が必要です。次亜塩素酸ナトリウムを使用し適切に消毒してください。
 RSウイルス感染症引き続き高水準で報告されています。マスク着用、手洗い、うがいを徹底してください。
 咽頭結膜熱の報告が急増しています。特に京都市内の南区、伏見区、右京区での報告が多くなっています。咽頭結膜熱はアデノウイルスによる感染症で、接触感染や飛沫感染で拡がります。38度を超える高熱で発症し、喉の痛み、目の充血・眼脂・流涙・眼痛を伴います。感染力が強いので、タオルや食器は共有せず、手洗いをしっかり行ってください。
 インフルエンザの報告が徐々に増加してきています。年明け以降に本格的な流行が懸念されます。飛沫感染対策としての咳エチケット、外出後の手洗いなど、適度な湿度、十分な休養とバランスの取れた栄養摂取、人混みや繁華街への外出を控えるなどの予防が推奨されています。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が2件報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 デング熱が1件報告されました
5類感染症 梅毒が1件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が17件報告されました

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 9.78 15.92
2 水痘 1.29 1.85
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.19 2.28
4 流行性角結膜炎 0.94 0.67
5 咽頭結膜熱 0.84 0.73
罹患数 定点当たり
丹後 32 8.00
中丹西 36 12.00
中丹東 92 18.40
南丹 26 5.20
乙訓 67 22.33
山城北 67 7.44
山城南 3 1.00
京都市 391 9.54
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