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<令和4年第29週>令和4年7月18日〜令和4年7月24日

今週のコメント

令和4年第29週の報告です。
全数報告は結核が7件、腸管出血性大腸菌感染症カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症がそれぞれ1件報告がありました。
定点報告では、RSウイルス感染症がじわじわ増加を続けており、今週は3.06と感染性胃腸炎の報告(2.46)を上回りました。咽頭結膜熱はかなり減少しましたが、乙訓の警報は未だ継続中です。眼科定点と基幹定点の疾患の報告はありません。

サル痘は、2022年5月以降、欧州北米を中心に、感染流行が確認されています。我が国でも2例が確認されました。1例目の患者は今月15日以降、発しんのほか、発熱や頭痛、けん怠感の症状が出て、25日になって医療機関を受診したとのことです。ヨーロッパへの渡航歴がありヨーロッパ滞在中にサル痘の人と接触したとのことです。感染経路や渡航先など詳細については発表されていません。2例目についての詳細も明らかにされていません。
サル痘は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)に基づき、4類感染症に位置付けられています。診断した医師は都道府県知事等に対して直ちに届け出ることを義務付けられています。 サル痘の感染陽性確認数は引き続き増加しています。7月27日現在サル痘新規陽性者数は世界19188名(7月19日との比1.34)、スペイン3738名(1.20)、米国3590名(1.71)、英国2432名(1.14)、ドイツ2410名(1.19)、フランス1567名(1.72) 、オランダ818名(1.25)、カナダ719名(1.21)、ブラジル696名(1.81)、ポルトガル588名(1.14)、イタリア426名(1.14)と報告されています。(https://www.cdc.gov/poxvirus/monkeypox/response/2022)
感染者において、対症療法が基本です。発熱には解熱剤、痛み出現には鎮痛剤を投与します。多くの場合、2週間から4週間かけて自然治癒すると言われています。治療薬については日本国内での承認薬は、海外での承認治療薬を臨床試験として投与できる体制を整えています。現在、東京、愛知、大阪、沖縄の医療機関での投与が可能です。

<参考情報>
Monkeypox-WHO|World Health Organization Monkeypox
Multi-country monkeypox outbreak in non-endemic countries
サル痘について|厚生労働省
サル痘とは|国立感染症研究所


新型コロナウイルス感染症の京都府内での発生状況については こちらをご覧ください


全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告はありません
2類感染症 結核 が 7件報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症 が 1件報告されました
4類感染症 報告はありません
5類感染症 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が 1件報告されました
全数報告一覧へ

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 RSウイルス感染症 3.06 2.30
2 感染性胃腸炎 2.46 3.02
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.63 0.26
4 手足口病 0.54 2.14
5 咽頭結膜熱 0.34 0.20
■京都府の定点当りの報告数の一覧表へ 保健所別年齢階級別

■基幹定点

報告はありません

■眼科定点

報告はありません

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のRSウイルス感染症地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
乙訓 19 6.33
山城北 10 2.00
山城南 16 5.33
南丹 11 2.20
中丹西 1 0.33
中丹東 - -
丹後 - -
京都市 160 3.72
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