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ヤナギムシガレイはそのスマートな体が笹の葉に似ていることからササガレイと呼ばれています。ササガレイの薄塩の一夜干しは、頬がたれる程甘くて美味しいといわれ、高級食材のひとつとなっています。
丹後では主に秋季に底曳網で水揚げされます。漁場は水深150メートル前後の所ですが、産卵期の1~2月頃には水深50メートル前後の浅場まで移動し、刺網などで獲られることもあります。
ヤナギムシガレイは乱獲などの影響で、一時はほとんど獲れなくなり、「幻の魚」と言われました。その後、網の目合を大きくし、小さい魚は保護するなど漁業者の皆さんの取組みによって、最近は安定して水揚げされるようになりました。
京都府立海洋センター主任研究員 山﨑 淳
(平成17年12月14日、京都新聞掲載)
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