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丹後の海の生き物(アメフラシ)

アメフラシ

  アメフラシは巻き貝の仲間であり、海藻を食べて生活しています。大きいものは体長40cm位まで成長し、見た目は大きな黒いナメクジのようです。触り心地はプヨプヨとしていますが、あまり触りすぎると紫色の液を出して威嚇してきます。産卵期は春から夏で、この時期に磯をのぞくと黄色いヒモの塊のような卵が数多く見つかります。アメフラシの卵は、その様子から「海素麺(うみぞうめん)」と呼ばれています。
  日本でアメフラシを食べる習慣はほとんどありせんが、鹿児島県の徳之島や、島根県の隠岐島などでは内臓を取り出した後に油で炒めたり、茹でてから酢味噌と和えたりして食べます。
  しかし、海藻の毒素が蓄積されていることがありますので、調理法を知らない場合は、口にしない方がいいでしょう。 

京都府立海洋センター技師 山本圭吾
 (平成21年2月20日、京都新聞掲載)

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