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丹後の海の生き物(クロマグロ)

クロマグロ

  クロマグロは本マグロとも呼ばれる大変美味な魚で、春先から初夏にかけて主に沖縄近海で生まれ、成長しながら本州近海にやってきます。その後、日本近海に残る群れと、太平洋を横断して北アメリカまで行き、再び日本近海に戻るという大回遊をする群れに分かれます。
  丹後の海では、体重が500グラムに満たない幼魚から200キロを超える成魚まで定置網で漁獲されており、脂が乗った大物は特に高値で取引されています。ただし、漁獲直後に的確な処理をしないと肉質が落ちて商品価値が著しく下がるため、定置網の漁師さんは熟練した腕前でクロマグロを船上で素早く活け〆して、血液や内臓、えらを取り除き、氷水で急速に冷やしてから魚市場に出荷しています。

京都府立海洋センター主任 熊木 豊
(京都新聞掲載)

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