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丹後の海の生き物(クルマエビ)

クルマエビ

  クルマエと言えば天然あるいは養殖を問わず、体長10cmくらいの大きさのものを思い浮べることでしょう。この大きさのエビを人間にたとえると、中学生になったぐらいに当たります。 
  普通、クルマエビは沿岸部の浅い海で成長し、大きくなるにしたがって外海の深みへと移動します。漁獲の主体は沿岸に生息する小型のクルマエビであり、皆さんが魚屋さんで体長20cmを超えるような大型のクルマエビを見る機会はほとんどありません。
  ところが、丹後の海には、沿岸近くに体長20cmを超える巨大なクルマエビが棲んでいます。一般に「姿のイセエビ、味のクルマエビ」と言われますが、丹後の海で漁獲される大型のクルマエビは、味はもちろんのこと、その身も「イセエビ」と同様に厚く、天麩羅や塩焼きになった姿は圧巻です。

 京都府立海洋センター 技師 宮嶋俊明
 (平成17年4月20日、京都新聞掲載)

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