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丹後の海の生き物(メイタガレイ)

メイタガレイ


  メイタガレイは、全長は20センチくらいで、体は菱形です。ぴょっこり出た目の間にある硬い骨の棘が「目痛」の語源です。体表にはヒョウ柄の斑が無数にあり、色素細胞を伸縮させて変幻自在に体色を変え、海底の砂地に身を隠しています。カレイにしては珍しく俊敏で、網が近付くと素早く海底から飛び起き、泳いで逃げていきます。
  日本全国で水揚げがあり、特に関西地方で好まれています。皮などに臭みがあり、調理には腕を要しますが、新鮮なものの刺身は適度な弾力感とほのかな甘みがあり美味です。熱を通すなら煮付けより唐揚げがよく、五枚おろしにして骨も揚げるとおいしいです。
  丹後では底びき網や定置網で漁獲されており、店頭にも並びます。料理人気分でうまく料理してみて下さい。

京都府立海洋センター技師 藤原邦浩
(平成20年7月23日、京都新聞掲載)

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