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丹後の海の生き物(シロサバフグ)

シロサバフグ

  丹後では「さんきゅう」の名でとおっているのがシロサバフグです。
  丹後の海にすむフグ類の中で漁獲量が一番多く、9~11月には独特の光沢のある金色をしたこの魚が、市場の一角を占めている風景が見られます。大部分の漁獲物は手のひらよりも小さいサイズです。味は淡白で身離れも良く食べやすいことに加え、値段も安いため鍋物の具材には最適です。
  フグ類の多くが、テトラドトキシンという猛毒を持っていますが、シロサバフグは内臓・筋肉とも無毒です。しかし、フグ類は種類の判別が難しく、無毒の部分が種類により異なるため、素人の調理は禁止されています。
  フグは専門の調理師が加工したものを「サンキュウ」と感謝して、いただきましょう。

京都府立海洋センター主任 井上太郎

(平成19年2月14日、京都新聞掲載)

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