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養殖・魚病担当の仕事

養殖

  トリガイ・イワガキの養殖用種苗の生産技術および養殖技術の開発に取り組むほか、漁業者に養殖技術等のアドバイスを行っています。

イワガキの種苗生産・養殖試験

イワガキ種苗生産

   こってりと濃厚で美味なイワガキは夏場に食される「夏ガキ」として注目され、近年、需要が増加してきています。需要の増加に伴って、イワガキの養殖に取り組んでいこうとする漁業者が多くなってきたことから、養殖用の稚貝(=種苗)を安定して大量に供給できるように種苗生産技術の研究をしています。さらに、より種苗の生産コストが少ない天然採苗技術開発も行っています。
イワガキ採苗試験
  ホタテガイ殻に稚貝を効率よく付着させるため、泡風呂のようなエアレーションをしています。


イワガキ養殖

  イワガキやトリガイは海中のプランクトンを餌として成長するので、魚類養殖に比べて環境に優しい養殖です。この担当では垂下式のイワガキ養殖の試験を行っています。
 耳吊り養殖方法や付着物の効率的な除去方法等により実用的な養殖技術の開発を行っています。
耳吊り試験
耳吊り養殖手法の改良試験を実施中


トリガイの種苗生産・養殖技術開発

  京都府沿岸で獲られるトリガイは、大型で肉厚である上に美味しいことから、地元では非常に珍重されています。この天然トリガイと変わらない大きさのトリガイを安定して市場に提供できるよう種苗生産に取り組み、近年ではほぼ確実に稚貝の生産が可能となりました。
  種苗生産から養殖までの取り組みは全国的にもオンリーワンの試みです。開発した養殖技術については順次漁業者に移転していますが、このトリガイ養殖が早く地元の一大産業として定着することを期待しています。


トリガイ新品種
 交雑育種による成長の良い新品種開発を実施しています。左右の貝が両親の系統の貝で中央がそのF1

魚病

 養殖魚に発生する病気の診断・養殖業者への対策指導

  京都府の内湾や山間部の内水面で営まれている養殖業者に対して、発生した病気を診断し、治療方法をアドバイスするほか、病気の発生を未然に防ぐために定期的に府内養殖業者の巡回指導を行っています。

魚病巡回指導

魚介類の病気の調査

  養殖魚の病気の他に、自然の海や河川にすむ魚に発生する病気の原因も調べています。

魚病診断

お問い合わせ

農林水産部海洋センター

宮津市字小田宿野1029ー3

ファックス:0772-25-1532

ngc-kaiyo@pref.kyoto.lg.jp