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おわりに

 今回、京都の海における海水温の長期的な変動について、他海域の水温や気温の状況などを交えて見てきました。その結果、何年にもわたって起こる長期的な変動は、京都の海だけではなく広い範囲で連動していることが明らかになりました。そして、このような時空間スケールの大きな変動は、レジーム・シフトとして研究者の間で注目されていることを述べました。
  また、人間活動による地球の温暖化が海の環境へ及ぼす影響については、現時点では明らかではないことも説明しました。しかし、前出のIPCCによる第3次評価報告書では、1990年から2100年までの間に地球上の平均地上気温が1.4〜5.8℃も上昇すると予測しています。気候や海洋の長期的な変動は、現在のところレジーム・シフトのような自然現象による変動が前面に出ているような印象も受けますが、21世紀中には地球の温暖化による気候や海洋への影響がさらに顕在化する可能性もあるのです。
  人間活動による地球の温暖化による海洋への影響が顕在化してしまった場合、その時には自然による海の環境の修復はもはや困難な状況になっているのかもしれません。気候や海洋の長期変動のしくみを研究する科学者たちも、地球の温暖化が進行した場合、レジーム・シフトのような自然変動が一体どのようなふるまいをするのか見当がつかないことを指摘しています。まして、海の様々な生物資源がどのようになるのかなど想像もつきません。従前からいわれていることですが、我々一人一人が地球の環境に配慮した生活を心がけることが、今後ますます重要になってくるものと思われます。
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