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おわりに

 今回の開発試験により、各漁船の漁網に対応した改良網の導入が可能となりました。底曳網の操業の仕方は、漁船によって速力や時間などが多少異なります。曳網の速力や時間は、改良網の網成りに直接的に影響を与えることが予想されます。また、改良網の実際の操業では、試験操業と違いカバー網はありません。改良網の導入後においても必要に応じて、小型水深計を取付けて網成りを調べたり、漁獲状況を調べることが重要と考えます。場合によっては、細部に改良を加えることもあるかもしれません。海洋センターでは、引き続き改良網の導入について協力していきたいと考えております。
 改良網の導入が求められているのは、カレイ類とズワイガニの分離漁獲だけではありません。平成14〜15年には、大量に来遊したエチゼンクラゲの入網により、曳網中や揚網時の破網、漁獲物の選別作業時間の延長及び著しい鮮度低下、さらに漁場の閉鎖などの甚大な被害が発生しました。底曳網では主に死亡して海底に横たわっているクラゲが入網しており、曳網中にクラゲを網外に排出し、魚介類だけを獲ることができるような改良網の開発が強く望まれています。
 また、アカガレイよりも小型で、水深200mよりも浅所に生息するソウハチ(エテガレイ)を対象にした操業では、クモヒトデなどのヒトデ類に加え、ブンブクチャガマ(ウマグソ)が季節によっては大量に入網します。これは選別作業時間の延長や漁獲物の鮮度低下はもちろんですが、操業の安全性をも脅かす事態にも繋がります。ソウハチ漁においても、安全に効率的な操業ができるような改良網の開発が必要です。
 海洋センターでは、今後、これらの問題を解決できるような改良網の開発についても、漁業者の皆さんと協議しながら検討していきたいと考えています。
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