ページの先頭です。

共通メニューをスキップする

京都府トップページへ

府政情報 | 暮らし・環境 | 教育・文化 | 健康・福祉・人権 | 産業・しごと | 地域振興 | 京都の魅力・観光

ここまでが共通メニューです


サイト内の現在位置です: 京都府トップ農林水産業海洋センター

アナアオサ
学名 Ulva pertusa Kjellman
分類 緑藻綱 アオサ目 アオサ科
分布  アナアオサは、日本各地と朝鮮半島に分布し、内湾の潮間帯に帯状に生育します。干潮になると海水面から姿を現す(写真左)ので、目につきやすい海藻です。また、内湾の砂浜や干潟にはアナアオサが大量に打ち上げるところもあります。京都府では、舞鶴湾、宮津湾、久美浜湾などのほか、港の内側のように波当たりが弱いところで見られます。日本各地と朝鮮半島で分布が報告されています。
利用・生態  アナアオサは緑色で膜状の体形をしており、ところどころに穴があいていることが名前の由来となっています。(写真右)。アオサ類は日本で11種報告されていますが、この中でアナアオサは最もよく見られる種です。
 アナアオサを含むアオサ類は成長が速い上に生殖細胞をよく放出するので、条件さえそろえば大量に増えます。また、ちぎれた藻体から栄養繁殖することもできます。アオサ類の旺盛な成長を支えるには、栄養塩(窒素やリンなど)が多く必要です。そのため、アオサ類が増えているところでは海域が富栄養化しているといえます。アオサ類が大発生し海が一面緑色になることをグリーンタイド(緑潮)と呼んでおり、アオサが海岸に堆積し腐敗するので日本各地で問題となっています。
 アオサ類は、食材、飼料、水質浄化に利用されています。アオサの乾燥粉末がふりかけとして利用されています。しかし、アオサと呼ばれて売られている食材は、たいていはヒトエグサという別種の海藻です。こちらは風味があって柔らかく、海藻サラダのほかラーメンや汁物の具として美味です。飼料としてはアワビやサザエに直接与えられたり、養殖魚や鶏の餌に混ぜられています。アオサが成長するときには海水中の栄養塩を吸収するので、成長したアオサを取り上げれば海水中の栄養塩を取り除くことができます。このため魚類養殖場でアオサを栽培する試みがあります。最近注目されているのは、大量発生したアオサを肥料としたり、メタンガスを発生させるバイオマスエネルギーとして利用することです。バイオマスエネルギーは化石燃料の代替資源として注目されています。
アナアオサ群落 アナアオサ近影
アナアオサの群落(舞鶴湾乙礁:おとぐり) アナアオサ近影


ページの先頭に戻る

お問合せ先一覧 | サイトマップ | ご利用案内 | 個人情報の取扱い | 著作権・リンク等 | このサイトの考え方

Copyright (C) Kyoto Prefecture. All Rights Reserved.