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丹後の海の生き物

エゴノリ

エゴノリ

 テングサからトコロテンを作る要領で、エゴノリの煮汁を固めるとウゴができます。昔はおやつとしてもよく食べられたそうですが、最近では主にお祭りや法事などで出されます。
 エゴノリは体の先端部が鉤のようになっており、ホンダワラ類に絡みついて生育しています。ホンダワラ類は6〜7月ごろに主枝の下部が切れて浜へ打ち上げられるので、丹後の浜の人たちは、それを拾いに行きます。
ウゴを作るためには、他の海藻や貝などを丁寧に取り除かなければなりません。天日で乾かしたエゴノリを鍋で煮込み、その煮 汁を冷まして固めます。短冊状に切ったものを生姜醤油で食べると海藻の香りがして上品な味がします。とても珍しいものなので、一度ご賞味ください。 

 京都府立海洋センター 技師 八谷光介
 京都新聞掲載


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