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ガンガラ
オオコシダカガンガラ、クボガイなどの巻貝類のことで、丹後ではニナやニンナアとも呼ばれます。
殻の高さは2〜5cm程で、きれいな円錐形をしています。浅い岩場に住み、海藻などを餌にしています。大きなガンガラには海藻やカキなどが付いていることがあり、ゴツゴツした小さい岩のようです。硬い殻の外にさらに隠れみのを被っているように見えます。
夏が旬で、殻のまま茹でて、爪楊枝で身をほじくり出して食べます。らせん状の身を、先端の生殖器官まで切らずに取り出せるとうれしいものです。丹後の漁村では、酒の肴や子供のおやつとして古くから楽しまれてきました。噛むとほのかな磯の香りがして、食べ始めると次へ次へと手がでて止まりません。
京都府立海洋センター技師 西垣友和
京都新聞掲載
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