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ホンダワラ
神葉と呼ばれる海藻
丹後地方ではホンダワラのことを神葉(じんば)と呼んでいます。丹後で見られる20種類のホンダワラ科海藻の中で、食用にされる唯一の海藻です。1,2月頃の凪の日には、長い竿の先に取り付けた鎌を使って大きく育った神葉を船上から刈り取る漁業者の姿が見られます。刈り取られた神葉は、早速佃煮などに加工され、丹後の特産品として販売されています。
地元の家庭では、生の神葉を湯通しした後、汁物、炒め物、天ぷら、炊き込みご飯などにして食されています。低カロリーでミネラル豊富、しかも独特のさくさくとした食感があり、一度食べたら忘れられない魅力ある味わいです。
最近、神葉は海洋センターの技術開発で養殖できるようになりました。近い将来増産されるようになれば、一般の皆さんにも身近な海藻となるでしょう。
京都府立海洋センター 技師 西垣友和
京都新聞掲載
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