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丹後の海の生き物

ホタルイカ

ホタルイカ

 ホタルイカといえば富山湾のイメージがありますが、丹後でも春季に水深200メートル前後の海底付近で底曳網で獲られます。
 ホタルイカは、頭から胴、目玉の周辺、足先に至るまでに500600個の発光器を持ち、青白い光を発することから「ホタル」の名がつきました。川辺を飛び交うホタルは、メスをひきつけるために発光しますが、ホタルイカは敵から自分の身を守るために発光器を巧みに使います。普段はもっと深いところに棲んでいて、交接後、オスは死んでしまい、精子を受取ったメスだけが浅いところまで産卵のために移動してきます。
 富山湾や丹後で水揚げされるホタルイカは、産卵間近のメスばかりですし、皆さんが食べているのはすべてメスということになります。
産卵を終えたメスも、1年の生涯を閉じます。

 京都府立海洋センター 専門員  
辻 秀二
 京都新聞掲載

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