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3 予備試験(試験操業)

 ここでは代表的な2船の操業結果について紹介します。試験操業では選択網から抜け落ち、網外に排出されたものがどの程度であったのかを調べる必要があります。そこで、底網にカバー網を取り付けて操業しました。
また、網の各部分に小型の水深計を取り付け、曳網中に選択網の高さがどのように変化するのかを調べました。

(1) 曳網中の網成り
  今回の改良網では、とりわけ曳網中における選択網部分の網丈がどのように維持されているかが重要と考えられます。改良網が海底に着底してから曳網が終了するまでの間の選択網部分の網丈の推移を図3に示しました。A船では、着底から曳網終了までほぼ1.5mの網丈が保持されていました。ところが、B船では着底した当初の網丈は2.5mでしたが、曳網が進むにつれて徐々に低下し、約27分後以降には0mとなりました。網丈が0mということは、選択網と底網とが重なり合っている状態を示しています。つまり、B船の改良網では、曳網の後半には選択網が本来の機能を果たしていないと考えられました。
A船とB船における底曳中の選択網部分の網丈
図3 A船とB船における底曳中の選択網部分の網丈
(底網からの高さ)の比較(予備試験)

(2) 漁獲物の分離状況
  A、B船による試験操業の結果を図4に示しました。アカガレイ漁では、アカガレイやズワイガニの他にもほぼ同じ水深帯に生息する生物が漁獲されます。中でもヒレグロ(黒がれい)はたくさん入網しますので、アカガレイ、ヒレグロ及びズワイガニの結果について示すことにします。
A船ではアカガレイはその大半である73%が漁獲されました。ヒレグロについては59%の漁獲にとどまりましたが、ズワイガニについては83%が排出され、カニを逃がしながらカレイ類を獲るという当初の目的をほぼ達成できました。
  一方、曳網の後半には選択網が本来の機能を果たしていなかったB船では、アカガレイ及びヒレグロはそれぞれ85%、81%と非常に高率で漁獲されましたが、ズワイガニについては55%しか排出されず、改良網の効果に疑問符がつきました。
このように選択網の網丈の違いによって、改良網の選択機能に違いが出たことから、網丈を含めた網成りに着目しながら開発を進めていくことにしました。
A船における改良網の試験操業結果(予備試験) B船における改良網の試験操業結果(予備試験)
図4 a A船における改良網の試験操業結果
(予備試験)
図4 b B船における改良網の試験操業結果
(予備試験)
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