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コアマモ

学名 Zostera japonica Aschers. et Graebn.
分類 単子葉植物綱オモダカ目アマモ科アマモ属
分布  樺太からベトナムまでの北西太平洋に広く分布します。
 アマモと同様に砂泥地に生えますが、コアマモのほうがアマモよりも浅いところに生えています。例えば宮津湾では水深50cm以浅ではコアマモが、それより深いところではアマモが生育しています。このようにごく浅い場所では、波あたりが強いと砂がかなり動くので、コアマモが生育できる場所は波の穏やかな内湾に限られます。
 宮津湾では波路から獅子にかけて、小さな群落がいくつか見られました。久美浜湾では浅場が広がっているためか、比較的大きなコアマモ群落が見つかりました。しかし、舞鶴湾では今のところ発見されていません。
生態  多年生海草で一年中見ることができます。コアマモは低塩分環境でも生育できるので、内湾の浅いところ以外にも四万十川の河口や宍道湖でも藻場を形成します。
 コアマモの生息地である波打ち際を護岸工事などで埋めてしまうとコアマモの生息地がなくなってしまうので、舞鶴湾や宮津湾ではコアマモが減ってしまったのかもしれません。小さな海草で分布域も狭いのですが、人間活動の影響を最も強く受けている種かもしれません。
コアマモ アマモ
コアマモ(左)とアマモ(右);左右の写真はほぼ同じ縮尺
(2004年12月14日 宮津湾にて撮影)
コアマモ群落
コアマモ藻場
写真上部の葉幅が広いものはアマモ
(2005年10月12日 久美浜湾神崎)

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