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モズク
モズクの名前の由来は、「藻につく」からといわれ、実際にヤツマタモクという他の海藻に付着しています。そのため、モズクはヤツマタモクが生えている波あたりがやや緩やかな藻場でみられます。丹後の海では4月から8月にかけて収穫されています。
モズクの食べ方では酢の物が代表的。モズク特有の透明な粘液にはフコイダンと呼ばれる物質が含まれ、これには癌を抑える働きがあるといわれています。
モズクにもいくつかの種類があります。沖縄で養殖されるオキナワモズクは、現在もっとも多く市場に出回っており、やや太く柔らかいものです。また、丹後の海で新たに利用され始めたイシモズクは、歯ごたえがある食感が特徴です。モズクはこれらよりもきめ細かいことから「絹モズク」とも呼ばれます。
京都府立海洋センター 技師 八谷 光介
京都新聞掲載
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