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丹後の海の生き物

オオノガイ(クロクチ)

オオノガイ

 オオノガイは内湾の浅い海底に生息する大型の二枚貝です。京都府では天橋立で仕切られた阿蘇海の特産品でもあります。地元では殻からはみ出た水管の先が黒いことから、「クロクチ」という名前で呼ばれています。
オオノガイは殻をうまく閉じることができないほど水管が大きく発達しています。この水管は一本のように見えますが、中にはアサリと同様に2本の出入の水管があります。この長い水管のおかげで泥底深く潜り生活することができ、外敵から身を守っています。
 泥底深く潜っているので、スコップで海底の砂ごと掘り起こし、それを網でふるうという変わった方法で漁獲されています。なお、オオノガイもサザエやアワビ等と同様に漁業者以外の一般の人は採捕できません。
 3〜10月が旬で、筋肉質の水管の外側をおおう厚い皮を剥いて、身全体を食用にします。何にしても美味しいですがフライが最高です。

 京都府立海洋センター 主任研究員 藤原正夢
 京都新聞掲載


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