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シイラ

シイラ

シイラは細長くて扁平な体形の魚で、大きいものでは全長1.8mにもなります。体は黄金色を帯び、特に成熟した雄では張り出した額とともに、印象的な風貌をしています。体の割りには身が少ないことから、殻ばかりで実のないモミの「しいな」が名前の由来とされています。
全世界の温暖な海に広く分布する回遊魚で、丹後の海では夏の終わり頃から定置網に入りだし、晩秋まで漁獲が続きます。
海面近くを群れで遊泳し、流れ藻や流木などの浮遊物の下に集まる習性があります。一つの浮遊物に千尾以上のシイラが付いた事例も報告されています。この習性を利用して、山陰沖では竹などを組んだ人工構築物を海に浮かべ、集まった魚群を網で巻き獲る漁業も行われています。

京都府立海洋センター 主任研究員 竹野功璽
京都新聞掲載


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