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ヤツマタモク

学名 Sargassum patens C. Agardh
分類 褐藻綱ヒバマタ目ホンダワラ科ホンダワラ属
分布  日本では本州、九州、四国、南西諸島の各地に広く分布しており、朝鮮半島や中国沿岸でもみられます。京都府でも、内湾の湾奥部を除く沿岸各市町の地先の水深2〜5mあたりの岩礁域で群落を作っています。
利用・生態  ヤツマタモクは、京都府沿岸で分布が確認されているホンダワラ科海藻20種類のうちで最もよくみられる種類の一つです。平たい盤状の付着器、短い茎をもち、たくさんの平たい主枝が直立する姿が特徴的です。冬期に伸長した主枝は春には3〜4mになり、先端部は海面まで達することがあるので、陸上から見ることもできます。京都府での成熟時期は5〜7月頃であり、成熟が終わると主枝は流失します。しかし、付着器や茎の部分は多年生であり、付着器は毎年広がって、そこから新たな主枝を直立させます。潜水観察をしていると、1個体から数十本の主枝が直立している様子を見ますが、広がった付着器で個体同士がくっついてしまい1個体かどうか見分けられない場合もあります。
 ヤツマタモクはモズクが着生する代表的な海藻です。モズクの他にも、「ウゴ」の原料となるエゴノリも着生します。近年、モズクは健康食品として注目されており、増産が望まれています。モズクを増やすためには、まずヤツマタモクを増やさなければなりません。そこで、海洋センターでは、ヤツマタモクの成熟時期に合わせて付着基質を海底に設置する実験を行いました。基質上にヤツマタモクが繁茂し、設置から1年後にはモズクが着生していました。さらに1年後には、アオリイカの卵がヤツマタモクに産み付けられ、周辺の天然藻場と同じような役割を果たしていることが分かりました。今後この実験の成果が藻場造成に活用されことを期待しています。
 
基質設置から2年近く経過した
ヤツマタモク群落の様子
(2002年4月11日撮影)
ヤツマタモクに産み付け
られたアオリイカの卵
(2002年6月7日撮影)

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