選定理由 | 冬鳥として府内で越冬する。越冬個体数は少ないが、近年減少はしていない。 |
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形態 | 全長16cm。オスでは前頭と顔、喉が黒く、後頭から後頸は黄褐色で目立ち、胸腹翼の一部、腰はバラ色と黒が混ざる。メスは全体に色が鈍くて後頭の黄褐色部は褐色味が強く、下面や腰のバラ色は淡い。 |
分布 | 極東からアラスカにかけて繁殖し、冬鳥として全国に渡来する。府内では冬鳥として少数が渡来する。 ◎府内の分布区域 全域。 |
生態的特性 | 海岸や山地の岩場などで繁殖し、冬期は山地や海岸の裸地や崖地で、数羽~数十羽の群れが見られる。草本や灌木の種子を採食する。巣は岩場の陰に枯れ草を集めてつくる。 |
生息地の現状 | 府内では山林と隣接して草地がある場所で観察される。 |
必要な保全対策 | 越冬環境の詳細な把握が必要である。 |
文献 京都府(1993)、真木、大西(2000)、日本野鳥の会京都支部(2013a)、高野(1982)
執筆者 須川恒、和田岳