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分類 | 化石 |
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細分 | コノドント |
時代区分 | 古生代石炭紀 |
地域 | 京都市北区杉坂 |
選定理由 | 丹波帯より産出する最古の化石で大変貴重なものであり、露頭の保全が必要である。 |
分布 | 秩父帯五日市地域、秋吉帯阿哲石灰岩などで、石炭─ペルム紀の石灰岩帯から報告されている。 美濃─丹波帯では報告されていない。 |
特徴(特異性) | 石炭紀古世末のチェスター世の年代を示す、丹波帯で見出された最古の化石である。Gnathodus bilineatus、Gnathodus cf. commutatus commutatusなどが含まれる(武蔵野ほか 1977)。コノドントを含有する石灰岩は、玄武岩溶岩層の枕状岩体の間を埋めて生成したインターピロー石灰岩であるので、コノドントの年代は同時に枕状溶岩の年代を示している。なお放射年代測定によって335Ma(石炭紀古世末)とされた玄武岩は丹波帯のいくつかの地点で見いだされており(Sano et al. 1987)、その結果と矛盾しない。 丹波層群の形成史の最初の時期を示す化石として極めて重要である。また岩体も極めて小規模で、消失しないように保全されなければならない。 |
現状 | 国道162号の杉坂口より分岐し、京都市北区杉坂、真弓へ向かう道路より、清滝川の左岸を北へ延びる林道を約600m 北へ行った小さな支流の河床に枕状溶岩がある。この溶岩の枕状岩体の間に厚さ数cmのレンズ状岩体として挟在される。 |
保存に対する脅威 | 現状は山林の作業用道路で、入り口には門が設置され一般の利用は制限されている。林業用道路としての利用であれば、道路の拡幅等の改変は必要ないが、供御飯峠を利用する道路などができる場合には露頭が破壊される可能性がある。 |
必要な保存対策 | 幅10mほどの枕状溶岩の露出する範囲は露頭を保全し、破壊を避けるべきである。 |
執筆者 武蔵野實
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