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地質

ひらおだいのおおさかそうぐんとこういだんきゅう

平尾台の大阪層群と高位段丘

京都府カテゴリー

消滅寸前

2002年版 消滅寸前 2002年版を参照する
宇治市平尾台

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分類

堆積物

細分

河湖内湾成層と段丘堆積物

時代区分

新生代第四紀更新世

地域

宇治市平尾台

選定理由

急傾斜した大阪層群を切って上に高位段丘堆積物がのる。

分布

大阪層群分布域で高位段丘は各地にある。

特徴(特異性)

土地分類基本調査5万分の1地質図「京都東北部、京都東南部、水口」(滋賀県、京都府 1984)には、平尾台は大阪層群の2枚の海成粘土層が西へ急傾斜し、その上に高位段丘礫質堆積物が水平にのっているように描かれている。火山灰層が見つからず、海成粘土層の番号は決められていない。しかし深草の大阪層群の項で述べた、火山灰層と海成粘土層との組み合わせを考慮すれば、それらはMa 4とMa 5と推測されるが、その下位にMa 3とアズキ火山灰層とが見つからなかったことは、この推測に不安が残る。高位段丘堆積物は厚さ1mで細礫混じりの砂で上へ粘土薄層を挟み、赤色を呈する。

この急斜帯西縁には黄檗断層が通り、その西の御蔵山東縁には東落ちの御蔵山断層が通るという(吉岡 1987)。

現状

住宅地になっている。

地質文献一覧

執筆者 石田志朗

西へ急傾斜した大阪層群を切って、水平の高位段丘堆積物がのる

西へ急傾斜した大阪層群を切って、水平の高位段丘堆積物がのる。南から北をみる。1984年5月22日 石田志朗撮影

北からみたところ

北からみたところ。1976年6月18日 石田志朗撮影

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