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地質

はこいしはまかいがんだんきゅう

箱石浜海岸段丘

京都府カテゴリー

要注意 新規

2002年版 リスト外
京丹後市久美浜町湊宮

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分類

堆積物

時代区分

新生代第四紀更新世

地域

京丹後市久美浜町湊宮

選定理由

丹後地方の海岸段丘の層序がよく観察できる。

改訂の理由

最近の調査で層序が明らかになってきた。

分布

丹後地方の海岸段丘は、久美浜湾から経ヶ岬にかけて分布する。

特徴(特異性)

京丹後市久美浜町湊宮から網野町浜詰の間には2~3列の砂丘が発達し、東部では段丘化していて中位段丘とされる。そのうち湊宮の箱石地区では、海食崖にその様子がよく観察できる(島崎 2011MS)。下位より砂礫層、分厚くて固結度の高い砂層、大山倉吉軽石層(DKP)、シルト層を挟んで姶良Tn火山灰層(AT)、固結度の低い砂層である。鳥取砂丘でも同様の層序が見られ、DKPより下位は古砂丘砂層、ATより上は新砂丘砂層とされている。ここ箱石浜でも、5~6万年前に降灰したDKPより下位が古砂丘砂、約3万年前に降灰したATより上位が新砂丘砂で、DKP堆積前の浜環境で堆積した砂層が段丘化し、その上にテフラの降灰、風成の新砂丘砂の堆積があったのであろう。

現状

箱石海岸の後浜に面した海食崖で層序がよく観察できる。

保存に対する脅威

とくになし。

必要な保存対策

とくになし。

地質文献一覧

執筆者 小滝篤夫

箱石浜の段丘堆積物。2013年6月 小滝篤夫撮影

箱石浜の段丘堆積物。2013年6月 小滝篤夫撮影

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