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ヒゲナガクロコメツキ Ampedus (Ampedus) aureopilosus Kishii, 1988

+ 基礎データ +

項目の解説.....
分類群 昆虫類
目名 鞘翅(コウチュウ)目
科名 コメツキムシ科
ヒゲナガクロコメツキ画像



+ カテゴリー +

(各カテゴリーをクリックすると解説を表示します)
京都府カテゴリー 絶滅寸前種
環境省カテゴリー なし


+ 詳細 +

項目の解説.....
選定理由 タイプ産地:美山町芦生演習林、全国的希少種で記載後の再報はない。
形態 体長は11mm。細長くやや肥厚し平行状、背面は僅かに隆起気味、光沢は極めて明瞭。黒色で触角第2・3節と脚部は赤褐色、符節はより淡色。体毛は黄金色で艶は明瞭、細長く直毛で密。触角は長く末端節は明らかに前胸後角端を越え、第2節は短亜球形状、第3節は前節の1.5倍より長く長三角形状、第4節から明瞭な鋸歯状。頭部は広くやや膨隆し頭頂部に不規則な浅い凹みがあり、前頭縁線はやや半円状に突出し完全で、前頭溝が中央で不明瞭となり、上唇後縁と融合状となる。前頭溝側方は触角窩近くで広く凹む。頭頂点刻はやや大きく二重状でやや密、大きさと密度は不規則。前胸は台形で側縁の前半部は弧状に狭まり、後角部は平行状に近く先端は僅かに後側方へ伸張。後角は短三角状で先端は鈍端、明瞭な1隆起線をもつ。背板後縁傾斜は顕著で基部溝はない。背板点刻は頭部のものより小型で疎、点刻間は平滑、極めて広く点刻直径の3倍以上ある。上翅条線は細溝状で基部近くでは部分的に消失し、間室はほぼ平坦で平滑、小点刻を疎布。雌は未知。
◎近似種との区別
アカコメツキ類同様にこのクロコメツキ類も本邦での分化が著しく、既に40種余りの分布が知られており、分類の難しいものであるが、アカコメツキと同じ く両性の生殖器構造にはそれぞれ特有な差異点が明瞭である。本種はヌバタマクロコメツキ( A. nubatama Kishii)、ヤマトクロコメツキ( A. yamato Kishii)、タカハチクロコメツキ( A.takahachi Kishii)又はミズノクロコメツキ( A. mizunoanus Kishii)などに一見よく似るが、これらとは体形が明らかに細長く平行状に近く、また体毛は金色に近い黄色で、触角先端節は明らかに前胸後角端を越え、雄生殖器側片先端の形状も異なる。
分布 京都(芦生演習林と尾越久多の間)からのタイプ標本1雄個体のみ知られる。
◎府内の分布区域
中部地域からの1例のみ。
生態的特性 これまでの記録は山地なので、このままの状態で維持されるなら安定であろう。
生息地の現状 5月に採集されているが、詳細は不明である。
生存に対する脅威 20世紀後半に大規模な河川改修、道路建設などがあまりにも人工的、無機的に進んだ結果、他の多くの生物群に対しても同様であるが、その生息環境の激変と悪化にともなう生態系の混乱で、多くの貴重な生物資源の減少と共に、本邦の歴史的生物群とは異質な新しく移入した生物群による生態系のの攪乱現象は早急に改善されねばならない。しかし、この様な人為的破壊現象が進まない限りは、あまり憂慮する事はないものと思う。
必要な保全対策 生態等が不明なので、現況の維持保全が望ましい。
その他 日本固有種

文献:Kishii(1988) Kishii(1999b) 
執筆者:岸井 尚
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